赤羽一嘉国土交通大臣が35年ぶりの豪雪となった新潟県上越市を視察

上越地域振興局での意見交換会の様子

赤羽一嘉国土交通大臣は16日、35年ぶりの豪雪となった新潟県上越市を視察した。閣僚の上越市への視察は14日の小此木八郎内閣府特命担当大臣に続き2人目で、相次いでの現地入りとなった。

赤羽大臣は15日に長野県軽井沢市や長野市で意見交換を行った後、16日に上越市入りした。赤羽大臣は、午前中に上越市直江津地区を視察し、えちごトキめき鉄道株式会社関係者と意見交換を行ったほか、直江津駅周辺を視察した。

その後、上越市役所で上越市の村山秀幸市長との意見交換会を実施したほか、上越地域振興局で新潟県の花角英世知事と面会し、花角知事が要望を行った。同時に、全国積雪寒冷地帯振興協議会の会長である花角知事が財政支援を要望した。

赤羽大臣は花角知事らとの意見交換会の冒頭挨拶で、「一日も早く、平常通りの生活を取り戻していただくために国もしっかりやらせていただく。私自身、阪神淡路大震災で家を失っている。災害復旧時は平常のルールの前に生活を取り戻すことが大事だ。やらなけらばならないことを先にやって、財政などはあとで考えればいい」と話した。

花角知事は「今回の雪は短時間に集中して降ったというのが問題。言うならば、最近の手中豪雨と同じような状況だ。まだまだ、雪が沢山残っており、市民の生活に支障が出ている。今後、県は地元市と連携して取り組んでいくが、国からも格別な支援をお願いしたい」と話した。

一方、意見交換会後の取材で、花角知事は「私からは財政支援をお願いした。また、新型コロナウイルスで影響を受けている鉄道やバス、タクシーなどの公共交通機関は雪で追い打ちをかけられているので、その支援をお願いした。大臣は財政支援に関しては前向きだった」と話した。

また、14日の小此木八郎大臣の視察時に高鳥修一衆議院議員が述べた自衛隊の広域派遣に関しては、議題に上がらなかったという。

なお、新潟県は上越市など6市に対する災害救助法の適用を31日まで延長した。また、上越市では高田地区で23日から、9年ぶりとなる一斉雪下ろしを行う。一斉雪下ろしは道路を封鎖して、一斉に屋根の雪を下すもの。高田地区46町内(約8,700世帯)で順次行う予定で、人出不足解消のため、上越市社会福祉協議会では一斉雪下ろしのボランティアの募集を始めている。

赤羽一嘉国土交通大臣

取材に応える花角英世知事

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