新潟県新発田市の二階堂馨市長が定例会見、開催中の「シバタいちじくフェア」について言及
新潟県新発田市の二階堂馨市長は3日、定例会見を開き、10月1日から11月6日まで開催されている「シバタいちじくフェア」について言及した。
昨年も開催された「シバタいちじくフェア」だが、今年は菓子店舗に加え、新たに飲食店も参加し規模を拡大して開催。新発田の伝統ある菓子店舗などで提供される「新発田産 蓬莱柿(ほうらいし)」を使ったスイーツや料理が味わえる。
新発田のいちじく「蓬莱柿」とは、在来種で、かつては多くの家にその木があった。市場に出すには管理が難しいため、生産する農家が減少し、今では貴重ないちじくとなっている。最盛期には200トンの収穫量があった「蓬莱柿」だが、現在は生産する農家が減少し12トンの収穫量になっている。
とろけるような甘さとプチプチとした食感が特徴で、お菓子の素材としても人気があり、新発田市内の菓子店がそれぞれ工夫を凝らしたお菓子として、旬の時期以外でも味わうことができる。ミネラル類、ビタミン類もバランス良く含まれ、西洋いちじくの2倍近くある栄養価も魅力の1つだ。
新発田市内の24店舗で「蓬莱柿」を使ったオリジナルメニューを提供している。
新発田市月岡温泉に店舗を構える「月岡ブルワリー」では、五十公野地区で採れた「蓬莱柿」とザクロを使ったビール「イチジクザクロ」を販売している。ザクロ果汁の苦みといちじくのほのかに香る風味と微かな甘みが特徴。苦み、風味、甘みがバランスよく感じられるように仕上がっている。
他にも、ロールケーキや羊羹、ガトーショコラなど、バラエティに富んだラインナップが用意されている。
二階堂市長によると、「(蓬莱柿は)そのまま食べても美味しい。スイーツにしても美味しいし。料理にすれば、色々可能性が広がると思う」と話した。
二階堂市長は今回のフェアについて、「いちじくというのは新発田にとって大事な産品だ。是非、これからブランド化をしていきたいと考えている」と語った。
14日から23日までの期間、「道の駅 加治川」で、「シバタいちじくフェア」で提供されている、ほぼすべての商品が購入可能だという。