新潟の料理研究家と考えた伝統織物「亀田縞」のエプロンが発売

ありそうでなかった亀田縞エプロン

合同会社アレコレが、料理研究家の佐藤智香子氏、地元若手デザイナーのTULIP EN MENSEN 横山英也氏とともに、ありそうでなかった使い勝手の良い最新作の「亀田縞」のエプロンを発売した。

亀田縞は湿地だった新潟市亀田地区で、 稲作農家さんが作業するために作られた綿織物。 腰まで水に浸かりながらの作業のため、 乾きやすい生地が生まれたという。さらに美しい縞模様は全国的に広がり大正初期には600以上の業者により亀田縞が生産されていたが、 戦争とともにこの亀田縞製造業はつぎつぎに廃業し、 一度はその姿を消すことになった。それから時は経ち2002年、 二軒の機織工場により亀田縞は復活を果たす。 亀田縞の色柄と風合いの良さを活かし、 初めて手に取る人でも使いやすく、 そして長く使えるデザインを目指しているという。

当時の稲作農家

料理研究家の佐藤智香子氏との開発会議では、機能性はもちろんのこと、清潔に保つために何度も洗うので耐久性があること、身につけることによって気持ちが引き締まるもの、料理をするという楽しい気分を盛り上げてくれる等、料理研究家ならではの意見があげられ、会議であげられた要素を取り入れたエプロンの開発が進められた。

「自宅やお店、アウトドア等でも使用しやすいように、できるだけシンプルに亀田縞の丈夫な素材を生かした。ウェストで結ぶ紐は着やすさを、首にかけるコードも調節できるようにしてサイズレスに。丈を長めに設計することで、コーディネートを楽しめて気分をあげるデザインに仕上げた。センターの仕切り付き大きめポケットで実用面もカバーしている 」(横山英也氏)。合同会社アレコレは地元若手デザイナーのTULIP EN MENSEN 横山英也氏(新潟市秋葉区)とともに亀田縞ブランドを立ち上げ、パンツ、 ネクタイ、 ハンカチなどの商品化を経て今回亀田縞エプロンの製作に取り組んだという。

好みで選べる4色展開

価格は9,680円(税込)で、色は紺縞・グレー縞・エンジ縞・ナチュラル縞の4色展開。フリーサイズで男女共有としても使える。現在はhickory03travelersオンラインショップで販売が行われている。

合同会社アレコレは懐かしい雰囲気が漂う新潟市中央区上古町商店街に店舗「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」と作業場を構え、 新潟土産やTシャツ、 雑貨などを中心にデザイン・制作・販売。 店内のラインナップは、 手刷りのシルクスクリーンのオリジナル商品、 新潟的な土産や日常が楽しくなるような商品を制作したり、 セレクトしている。 障がい者福祉施設で作る商品や、 新潟の老舗、 伝統工芸品、 商店街のお店などとのコラボ商品も多数。2015年グッドデザイン賞受賞「地域に根ざしたデザイン活動」。

hickory03travelersと、代表の迫一成氏

【関連リンク】

03travelersオンラインショップ
 https://h03tr.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2510818

 

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