新潟県の花角英世知事が定例会見で除雪への見解や見通しをコメント
新潟県の花角英世知事は20日に定例会見を開き、12月から続く豪雪へ対する対応や、県が行政支援を行った佐渡汽船に関する記者からの質問に答えた。原発技術委員会の委員再任問題へ対する記者とのやりとりは個別の記事にて。
豪雪被害や除雪に関して
県では例年にない大雪により、当初作成した除雪関連予算の約8割以上を現状で使用しているという。花角知事は、「予算に関しては今後補正を行い、やるべきことは躊躇なくやっていく」と話した。また、県では除雪車を上越市高田や直江津などの自治体への除雪作業の支援に回すなどの対応も行っている。
1月14日には小此木八郎内閣府特命担当大臣が、16日には赤羽一嘉国土交通大臣が上越市を視察し、その際に花角知事は除雪に係る財政面での支援を要望。「後の両大臣の会見にて、前向きな検討しているとの発言があったと聞いている」という。
花角知事は「まだ(1月は雪の)シーズンのはじめであり、2月と3月、年によっては4月にも除雪の必要があり得るため、これからも備えをしていきたい」と今後について話した。また、今後は農業への被害も調査し、全貌を明らかにした上で国へ「格別の支援を」要望していくようだ。
新型コロナ変異種に関しては「これまでの対策を徹底」
静岡県で新型コロナウイルス変異種への感染が確認され、市中感染も疑われることに関してコメントを求められた際に花角知事は「非常に心配なことではあるが、これまで通りの感染対策を徹底することに変わりはない」と見解を示した。
また、特措法改正案による時短要請に応じない店舗への措置については「制度がある以上は県でも利用する可能性がある。行政罰を入れることは法の実効性を上げることも目的だが、(制度を)理解してもらうことで行動を変えていただきたいという所もあり、運用に関しては個々の事案によって対応することを考えている」と慎重な姿勢を示した。
佐渡汽船に関して
債務超過により行政支援が行われた佐渡汽船の現状について花角知事は「例えるなら現状は、溺れた人を水面上に引き上げたような状態で、これからしっかりと泳いでもらわないといけない。行政支援で問題が解決したのではなく、これからがスタート」とコメント。そして「貨物船の赤字など、課題はある程度わかっているので、これからはどう対応するか。これまでの協議会などを引きつづき行い、関係者との情報共有をしていきたい」と今後について話した。
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