【妻有新聞】博報堂コピーライターが講師 県立津南中等校「仕事図鑑」

「仕事図鑑」を作る津南中等2学年に卒業生で博報堂・西野さん(中央)らが特別授業

妻有の職業人を生徒が取材し、「仕事図鑑」の発刊をめざす活動を行っている県立津南中等教育学校(関口和之校長)の2学年(中学2年)73人。すでに7~8月にかけ、妻有地域で活躍する女性社長や農業会社経営者、移住後に起業し観光事業に携わる者など18人の取材を終え、編集段階に入っている。

さらに良いものを作る刺激にと先月22日は、大手広告代理店に勤める卒業生と津南在住でデザイナー業を営む女性2人を講師に招き、関心を弾くキャッチコピーの作り方や写真や文章の見せ方のコツを伝授した。仕事図鑑発行は1月に発行予定。津南町の農業会社社長を取材したチームの2学年・井ノ川心愛さんは「キャッチコピーの作り方を習ったのは初めてです。すごく参考になりました。今後のプレゼンテーションにも使えますね」と興味深そうだった。

特別講師を務めたのは、早稲田大卒業後に博報堂で働く同校3期生の西野知里さん(26歳、西小出身)と、都市部でのデザイン会社勤務を経て、地元デザイナーとして活躍するBIKO・滝沢萌子代表(39歳)のふたり。西野さんはCMのコピーライター、副業で作詞家としても活動中で「皆さんが書いた原稿の内容を『気にならせる』のが大事。パット見て目に入ったキャッチコピーが『どういうこと?』『もっと知りたい』と思わせることが大切」とアドバイス。さらに「取材した全部を書くことでなく、その人・仕事が最も魅力的に伝わるトピックを選んで深堀りして」と指摘。

一方、滝沢さんは文字・図版・写真などを効果的に見せるレイアウトについて解説。「取材した人たちがパッと目に入る写真や文字の位置関係が大事です」と、自作の仮レイアウトをスライドで紹介するなど、効果的な見せ方のコツを伝えた。

久しぶりに母校に戻った西野さんは「自分でインタビューしたり編集したりする授業は当時はありませんでした。今回学んだことは将来にも役立つ体験になると思います。楽しんで仕事図鑑を作ってほしい」と願う。滝沢さんは「今の中学生の熱心さに驚きました。なかなか地元学生に関わる機会はないので、こちらも良い刺激になりました」と笑顔を見せた。

妻有新聞2022年10月1日号)

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