なくそう原発・市民ネットが技術委員会委員の任命継続を求めて街頭演説とデモ行進
市民団体「なくそう原発・市民ネット」は22日夕方、新潟駅前で、柏崎刈羽原子力発電所の安全性などを検証する新潟県技術委員会の立石雅昭・新潟大学名誉教授、鈴木元衛・元日本原子力研究開発機構安全研究センター研究主幹など7名に、高齢を理由に再任されない通知が県からあったことを受け、新潟駅前で、任命継続を求める街頭演説とデモ行進を行った。
街頭演説では次々とメンバーが登場し、「年齢問題にかこつけて厳しい指摘をする委員を排除して技術委員会の審議を歪めて再稼働できるような報告書を作ることは県民を愚弄するようなもの」「多面的で公平であるべき技術委員会の審議を厳しい意見を言う委員を除いて行うことは許しがたい」「日本学術会議の任命と同じようなことが新潟県にも起こっている」「(米国大統領の)バイデン氏は78歳。昨年に改正された70歳以上と内規は非常におかしい」などと語っていた。
また県知事宛ての「県技術委員会委員の任命継続を求める要請書(案)」を読み上げ採択。要望書では、立石氏が柏崎刈羽原発の敷地内に活断層があることなどを主張していたことや、鈴木氏が福島原発の事故が津波ではなく地震だった可能性があることを主張していたことを記載。また「70歳以上の任命は極力避ける」と言う内規がある一方で、同じ内規に「専門的知見経験を有する者が得難い場合」の適用除外があり、立石氏が70歳以上になっても2度再任されていることも記載し、両氏が意図的に排除されていると訴える内容になっている。