新潟県上越市高田地区で9年ぶりの一斉雪下ろしが始まる
新潟県上越市の高田地区35町内で23日から、9年ぶりとなる一斉雪下ろしが始まった。
一斉雪下ろしは、軒が連なる町家が多い主に高田地区で行われる雪下ろしである。期間中は道路を閉鎖し屋根や雁木に積もった雪を道路に落としていき、その後、機械でトラックに雪を積みこみ、市内の川沿いなどの専用雪捨て場に運ぶ。こうした手法は、全国的にも珍しいとされる。
この日は、午前8時30分から住民や除雪業者、ボランティアなどが屋根の上に上がり、7日からの集中的な大雪で積もった雪をスノーダンプやスコップで降ろしていた。上越市本町2丁目では、午前9時頃にはかなりの雪が落とされており、道路をふさぐほどになっていた。
高齢化の中、除雪の人手不足解消のために、今回は上越市社会福祉協議会がボランティアを募集していたが、ある市民によると「ボランティアに登録したものの、人数が一杯で出動はしないというケースもあった」という。
一斉雪下ろしは24日にも行われ、25日からは排雪作業が概ね5日間かけて行われる。交通規制や排雪の進捗状況は上越市ホームページに随時掲載される。