鮮魚・食品販売、割烹経営の有限会社かねま鮮魚(新潟県村上市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、鮮魚・食品販売、割烹経営の有限会社かねま鮮魚(新潟県村上市、設立1963年6月3日、資本金300万円、渡邊豊栄社長、従業員8人)は9月28日、新潟地裁新発田支部より破産開始決定を受けた。なお、破産管財人には水内基成弁護士(水内基成法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は債権者約48人に対し、1億4,490万円。新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは61件目となる。
かねま鮮魚は1927年に鮮魚販売を目的に個人創業。その後は割烹経営や仕出し、店頭小売にも着手し、割烹は「割烹かねま」、店頭小売は「スーパーかねま」として営業を展開し、1997年5月期は約3億3,000万円の売上高を計上していた。
しかし、個人消費の低迷や他社との競争激化もあり、その後の売上高は減少傾向を余儀なくされ、コロナ禍における割烹の利用客減少などで、2022年5月期の売上高は約7,000万円に落ち込んでいた。また、既往から採算に恵まれず、財務内容も脆弱な体質にあったことに加え、8月に発生した豪雨災害で店舗被害も発生していたもので、事業継続が困難となり、今回の事態に至った。