完了と発表された新潟県の柏崎刈羽原子力発電所7号機の安全対策工事が、実際には未完了であったことが発覚

東京電力ホールディングス株式会社は12日に、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所7号機の新規制基準に基づく安全対策工事が完了したと公表したが、実際には、中央制御室に関連する一部工事が完了していなかったことが判明したと27日に公表した。

具体的には、6・7号機共有の中央制御室用の陽圧化空調機が保管されている区域に、室外と繋がる空調ダクトから消化ガスが流出することを防止するための装置を設置する予定だったが、設置工事が未完了だったという。

東京電力ホールディングスは報道資料にて「6号機の安全対策工事として工事管理を行っていたため、7号機の安全対策工事完了時点で未完了であることを確認することができなかった」と説明した。

一方新潟県は今回の事案について、東京電力ホールディングスの担当者を招集し説明を受けるとともに、「発電所の安全対策工事全体の信頼にも影響するものであり、極めて遺憾である」と伝え、さらに他にも同様の事案がないかの調査し、原因の徹底究明を求めたという。

 

【関連記事】
原子力改革監視委員会が会見、新潟県柏崎刈羽原子力発電所職員が他人のIDカードを利用していた件にも言及(2021年1月27日)

新潟県の花角英世知事が定例会見、原発再稼働の判断は「そういったもの(東電のミスなど)を含めての判断になると思う」(2021年1月27日)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓