「RYUTist」の横山実郁さんが一日警察署長、新潟市秋葉区で自転車の盗難防止を啓発
秋葉警察署は11日、アイドルグループ「RYUTist」のメンバーである横山実郁さんを一日警察署長に迎え、新津駅東口広場(新潟市秋葉区)などで自転車盗難防止対策などの広報活動を行った。広報活動には横山さんのほか、秋葉署の署員や県立新津高等学校の学生も参加した。
秋葉署によると、9月までに発生した自転車の盗難件数は56件。2021年が9月末までに34件だったことから、去年に比べて22件増加している。原因としては、自転車を無施錠で駐輪場などに駐車してあるケースが多く容易に盗難できる環境になっていることなどが挙げられ、同署は自転車の施錠の徹底を呼び掛けている。
横山さんと広報活動の参加者は、新津駅にある駐輪場に自転車盗難防止を呼び掛ける看板を設置していた。横山さんは積極的に看板の設置を進め、新津高校の学生と楽しそうに会話する姿も見られた。
駐輪場での設置作業を終えると、新津駅の付近で開催されている朝市の会場に向かい、参加者に障害者の雇用の促進活動をしているNPO法人が作った、「家族と犯罪防止について話し合ってください」という願いを込めて作られた花をモチーフにしたクッキーを配布した。
横山さんは、朝市に出店していた店舗を1店舗ずつ訪問しながら話し掛け、自転車盗難防止啓発の言葉や、特殊詐欺被害防止のための注意喚起などを行った。横山さんが店舗を訪れると、店舗の主たちは自転車盗難に関するエピソードや特殊詐欺被害に関するエピソードを語り、横山さんは真剣に聞き入っていた。
秋葉署の小林功太郎生活安全課長は横山さんを一日警察署長に起用した理由について、「新潟を拠点にしているアイドルで知名度も抜群にある。若者からお年寄りまで愛されるアイドルの代表として呼ばせてもらった」と話した。
つづけて、「全国地域安全運動が行われていて、特殊詐欺の防止、女性や子どもへの被害の防止、インターネットの安全利用などの啓発が行われているが、秋葉署ではそこに加えて自転車の被害防止を頑張っていきたい」と語った。
横山さんは一日警察署長について、「(一日警察署長を)初めて経験した。自転車の盗難が多いと秋葉署長から聞いていたので、少しでも被害件数が減らせればいいな、私の活動で防犯の大切さが伝えられたらいいなと思って活動した」と話した。そして、「皆さんのちょっとした行動が防犯につながると思うので、自転車の鍵かけやお家の鍵かけなど気を付けていただけたらと思う」と呼び掛けた。