新潟県村上市の高根フロンティアクラブが花角英世知事へ表敬訪問

左から、新潟県の花角英世知事、高根フロンティアの鈴木信之会長、鈴木一三副会長

新潟県村上市高根地区で地域振興を行う「高根フロンティアクラブ」が29日、花角英世知事へ表敬訪問した。同団体は2020年11月、農林水産省が開催した第59回農林水産祭むらづくり部門において天皇杯を受賞。県内団体の受賞は平成2008年以来、2回目となる。

高根フロンティアクラブは、高齢化や人口現象が進む高根地区を盛り上げるため、同地区の30歳代から40歳代の有志約45人によって1996年に結成された団体。1998年から始めた遊休地にひまわりを植えた「ひまわりフェスティバル」(現在の「天蓋高原夏祭り」)などのイベント開催のほか、廃校を利用したレストラン「IRORI」では地元産そば粉を使用した手打ちそばの提供や校舎内の加工場でどぶろくを製造するなど、1次から3次産業を総合した「第6次産業」での地域活性化へ力を入れている。

高根フロンティアの鈴木信之会長と鈴木一三副会長

高根フロンティアの鈴木信之会長は、今回の天皇杯受賞について「若い人たちへ繋いでいっているところが評価されたのではないかと思う」と話す。高根フロンティアの活動以来、高根地区には首都圏からの学生や若者の移住が生まれており、2016年には地区の若い世代とともに新たな団体、一般社団法人高根コミュニティラボわぁらを結成した。

わぁらは空き家を活用したゲストハウスやシェアハウスの整備など、集落内外の人が集うことができる場と機会の提供に取り組んでいる。鈴木会長は彼らの活動について「高根フロンティアクラブも高齢化してきており、本来なら私の子供世代へ世代交代するべきなのだと思うが、(彼らの感覚的に)親と一緒に活動するよりは新しい団体を立ち上げた方がいい。我々の目的は集落を活性化することで、団体を維持することではない」と語った。

花角知事は、地区への移住の様子やわぁらの活動方針、活動に伴う収益のシステムなどを詳しく尋ねるとともに、「新しい若い人たちの活動がすでに始まっているということは期待が持てる」と話した。

高根フロンティアクラブが製造したどぶろくを眺める花角英世知事

 

【関連リンク】
一般社団法人高根コミュニティラボわぁら webサイト

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