新潟県が無症状者へ対して行っていた無料検査事業を11月以降終了
新潟県は14日、第77回新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、直近の県内感染状況やワクチンの接種状況などについての情報を専門家と共有した。また県は11月以降、無症状の県内在住者向けの無料検査事業を中止する。
会議後に取材に応えた新潟県の花角英世知事は「この1ヶ月のあいだ、新規感染者数は減少傾向にある。病床の使用率も下がっており医療への負荷も抑えられている。フォローアップセンターの運用も特段の混乱は無かったと報告があった」と説明する。また、会議の中では「全数把握の停止によって医療現場の負担も緩和された」との報告もあったという。
そして「減少傾向がつづいているが、季節性インフルエンザとの同時流行の心配もある。ひきつづき基本的な感染対策を行ってほしい」(花角知事)と改めて呼びかけた。
また、県が2021年度から実施している無症状者の無料検査事業については、感染者の減少に伴って、検査数の10月見込み件数がピークであった8月との比較で90%以上減少。現在、市販の検査キットが十分に流通していることやネット通販など複数の入手方法も確立されたことことなどから、10月31日をもって事業を中止することとした。
なお、有症状者の検査については継続する。