【コラム】秋にサクラが開花!? 新潟県上越市で季節外れの「狂い咲き」
「秋桜」といっても、コスモスのことではない。新潟県上越市の新潟県立看護大学近くの桜の林に季節外れのサクラがところどころに開花しているのが15日、見つかった。いわゆる「狂い咲き」と言われるものだが、道行く人の目を楽しませている。
発見した上越市在住の男性は「朝のジョギングの途中で落葉した桜の木に花がありました。桜?でも色が白いなぁと思いつつ、よくよく見るとやっぱり桜でした。この時期に咲くなんてあわてんぼうな花だなぁと思いつつ、スマホを向けました。1年で2回も桜を鑑賞できるなんて、なんだかちょっと得をしたうれしい気分になりました」と語っている。
新潟県立植物園(新潟市秋葉区)の担当者は「一般的に、狂い咲きと言われるものですが、県内でもよくあることです。風やアメリカシロヒトリ(ガの一種)などの影響で、葉っぱが落ちてしまい、抑制物質が出ないためです。3分咲きくらいになるのが普通で、まず満開にはなりません。咲いてしまった花は来春には咲きませんが、残っている場所からは春に開花します」と話している。