「アロマオイルの効能、広く人々に伝えたい」300年以上続く名刹で体験会(新潟県長岡市)

アロマオイルの香りを楽しむ参加者

「よい香り~」「ほんとだぁ~」と盛り上がりを見せていたのは、長岡市にある曹洞宗寺院 興国寺(千手2)の境内にある一室である。10月14日、同寺ではこの日、「ココロとカラダの疲れにしみるアロマ」というテーマで、アロマ会が開催されていた。同寺・副住職夫人である藤井久理子さん(48歳)が部長を務める「大人の部活 アロマ部」での活動の一コマである。講師を務めていたのは長岡市出身の諸橋友(ゆう)さん(44歳)である。

「アロマ部」は、2020年11月から活動を開始した。その数か月前、たまたま藤井さんの子どもが通っているピアノ教室でよい香りがすることに気がつき、教室内でアロマオイルが使われていることを知った。その後、自宅でもアロマオイルを使用するようになったという。藤井さんが自宅でアロマオイルを使用するようになって、著しい変化をみせたのは、ご自身の子どもたちだった。

以前では、学校からへとへとになって帰宅する子どもたちが、帰宅してからアロマオイルの好きな香りを嗅ぐようになると睡眠の質が高まり、情緒的に「打たれ強くなった」という。その効能に気がついた藤井さんは、「(アロマの良さを)皆さんにもっと知ってほしい」という気持ちから、この活動を始めた。最近では、シニア世代である藤井さんの両親までアロマオイルの香りを楽しんでいるという。

一方、普段はイベントディレクターとして、東京と地元・長岡を拠点に活躍している諸橋さんが、アロマセラピーを始めたきっかけは自身のセルフケアだったという。

藤井さんは、アロマオイルとの出会いのきっかけとなったピアノ教室から諸橋さんを紹介され、すぐにコンタクトを取ったというからすごい行動力である。以来、「アロマ会」は月2回ほどのペースで開かれている。参加者は、ママ友のつながりや、長岡市が発行している広報誌などで募り、この日は3人の参加があった。

藤井さんのママ友で、医療従事者として市外の病院に勤務する貝沼文枝さん(50代・長岡市在住)は、今回が2度目の参加になる。「自分でも(アロマオイルを)買ってみたが、扱い方がわからなかった」ので、今回再び参加したという。「一回では全部覚えられないので繰り返し学び、体への影響を西洋医学とは別の視点で学べた」という。

また、市の広報誌をみて参加した風間昌枝さん(56歳・長岡市在住)は、今回初めての参加だという。「少人数ですんなり話も聞けてとてもよかった」と満足そうである。

同寺ではこれまで、アロマ会以外にも「ヨガ部」として「ヨガ」や「ロディヨガ」、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)おはなし会」などを企画してきた。もともとお寺を多くの人が集まる“ホットステーション”にしたかったという藤井さんは、「家庭でもない、職場でもない“サード・プレイス”づくりを目指し、ゆくゆくはカフェなどもやりたい」と夢を膨らませる。午前10時頃より同「アロマ会」は始まり、参加者はアロマオイルの香りやお茶を飲みながらの談笑を楽しみ、お昼前には散会した。

 

図を用いながらアロマオイルの効能について説明する諸橋友さん

大人の部活アロマ部部長の藤井久理子さん(左)と講師の諸橋友さん(右)

様々なイベントが行われ、様々な人が集う興国寺は300年以上の歴史を持つ

【関連サイト】
興国寺

(文・撮影 湯本泰隆)

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