ディジタルグロースアカデミア、新潟県職員を対象にDX推進の講義
新潟県は18日、県職員の管理職およびDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進関係者向けに、DX推進セミナーを開催した。講師には、株式会社ディジタルグロースアカデミア(東京都)の高橋範光(のりみつ)代表取締役社長を招き、講義を実施した。新潟県の管理職員およびDX推進関係者が約220人参加した。
この取り組みは、9月14日に新潟県とKDDI株式会社(東京都)の間で締結された「起業・創業および地域産業のDX推進による地域共創の実現に向けた包括的な連携に関する協定」による活動の一環として実施された。
講義は、「自治体DX推進計画とデジタル田園都市国家構想とは」、「自治体DX推進に向けた管理職の心構え」、「自治体DXを推進する組織の作り方」の3つに項目を分けて進行され、デジタル活用の基礎知識や実例を交えつつ解説された。
「自治体DX推進計画とデジタル田園都市国家構想とは」では、政府が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の基本的な方針から説明され、デジタル活用、行政の業務を遂行することで、住民の利便性の向上や業務の効率化、行政サービスの向上が望めることなどが説明された。全国の各自治体で実施されている具体例を交えて解説が行われた。
「自治体DX推進に向けた管理職の心構え」では、自治体DX推進を考える上で、必要な管理職の考え方やコミュニケーションなどの知識、心構えなどが説明された。
「自治体DXを推進する組織の作り方」では、デジタルに関する専門的な知識を持つ人材の確保・育成についての解説が行われ、外部人材を自治体で登用する際の組織体制の整備や受け入れる側の心構え、自治体に所属する全職員のデジタルに対する理解の必要性などが話された。
講師を務めた、ディジタルグロースアカデミアの高橋社長は、「参加された管理職の皆さんは、これをきっかけに第1歩が踏み出せるようなことを色々伝えた。頷いている人もたくさんいたし、若い参加者からも、『これから新しいことやれそうだ』という気持ちが伝わってきた。これをきっかけに新潟県がより良くなっていけばいいと思う」と話した。
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