株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)が2021年3月期第3四半期決算(連結)発表

雪国まいたけ

株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は4日、2021年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。

収益は397億1,200万円(対前年同期比2.5%増)、営業利益は70億9,800万円(同13.5%増)、税引前四半期利益は65億300万円(同10.3%増)、四半期利益は42億5,900万円(同12.7%増)、親会社に帰属する四半期利益は42億6,500万円(同12.8%増)となった。

雪国まいたけによると、国内きのこ市場の状況は、外出自粛に伴う家庭での調理機会の増加や、健康意識の高まりを背景とした機能性食材の需要が拡大したことにより、消費量は堅調に推移したという。

一方で、第3四半期連結会計期間中は、11月初旬から12月中旬にかけて全国的に温暖な天候に恵まれ、葉物野菜を中心に生育順調による出荷量が増加し、また新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食産業の落ち込みによる業務使用の減少等により、野菜市場は供給過多の状態となり低調な単価推移となった。この影響を受け、きのこ市場単価も前年に比べやや低調に推移した。

各きのこの事業セグメントを見ていくと、まいたけ事業は販売単価は前年同期を下回ったものの、販売数量は堅調に推移。この結果、まいたけ事業の売上収益は15億2,000万円と、前年同期比で2.7%の増益となった。

エリンギ事業は、生産品質の向上により安定した供給を実現したことや、利便性の高いスライス製品を投入するなど製品ラインナップの充実を図った結果、販売数量は前年同期を下回りつつも販売単価で上回り、売上収益は26億3,000万円。前年同期比で1.8%の増益となった。

ぶなしめじ事業は、需要のバランスに応じて1株製品と2株製品などの量数が異なる製品を活用し製品を投入したことなどから、販売数量は前年同期比でやや減少したものの、販売単価は上回り、売上収益は50億2,700万円と前年同期比3.5%の増益となった。

そのほかのきのこ事業に関しては、2019年10月に取得した株式会社三蔵農林が売上の増益に寄与。その結果、前年同期比で74.8%増の3億9,200万円の売上収益となった。また、そのほかの事業に関しては、2020年2月にカット野菜と納豆の事業を終了した影響により3億7,200万円(前年同期比▲74.8%)となった。

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