「23億円の売り上げを狙いたい」(原和彦代表取締役社長)、原信古正寺店(新潟県長岡市)がリニューアルオープン

リニューアルオープンした原信古正寺店

株式会社原信(新潟県長岡市)は22日、老朽化により休業していた古正寺店(新潟県長岡市・釼持卓也店長)を同じ場所にリニューアルオープンした。当日の店内には多くの買い物客で賑わい、入口には行列が出来るほどだった。店舗にシャインマスカットや野菜などを買い物に来ていた10代、20代の姉妹は、記者の取材に対して「みんながたくさん並んでいた。もっと早く来れば良かった」と述べた。

新店舗の面積は、2,268.87平方メートル(686.3坪)と、惣菜売り場を中心に売り場の面積も拡大した。また、買い物客やレジ係の従業員が、チェックアウト時のストレスを軽減できるようにと、作業台やカートの高さにも工夫をこらしたという。特にカートの右側にマグネットを取り付け、スキャニング時にもカートが動くことなくレジ台にしっかり固定できるようにしたという。全体的に買い物客の利便性を重視した造りになっ
ている。

長岡市の西側中心街に位置し、最も人が集中するエリアである同地は、2003年6月、ビックハウス西長岡店から引き継ぐ形で原信古正寺をオープンさせた。リニューアル前は約20億円ほどの売り上げがあったという。「リニューアル後は(前の)1割以上の23億の売り上げを狙いたい」と、原信とナルスのホールディングカンパニーであるアクシアルリテイリング株式会社(新潟県長岡市)の原和彦代表取締役社長は意気込みを語る。「今までの路線を継承しつつ、新しい挑戦をいくつか差し込んだ。再び地元に着目し、新たな地元食材、商材を見いだしていきたい」と改めて県内ブランドの販売に余念がない。

原代表取締役社長によると、円安や物価高の影響のなか、同社では商品1品ごとの単価自体は上がっているものの、買い上げ点数は減少しておらず、「むしろ価格が安いプライベートブランドへのウェイトが高まってきている」。特に最近では、水羊羹やプリンといったスイーツ系のプライベートブランドの売り上げが芳しく、今後も販売に力を入れていく様子である。最近では、ローストビーフ丼から派生したローストビーフバーガーなどの新商品も売り出した。

また、長岡造形大学と共同で、同大学に通う学生を対象にデザインコンテスト「コラボラトリー」を開催した。優秀作品として選ばれた作品を、同古正寺店の他、寺島店、宮関店のカフェコーナーで展示するなど、地域貢献活動の一環として、新しい試みも行っている。

年内、原信としての新店舗の計画はないが、アクシアルリテイリンググループとしては、群馬県にあるビッグハウス館林店をビッグハウス館林美園店としてリニューアルする予定。

新しい古正寺店の開店により、原信の店舗数は68店舗(新潟県59、長野県6、富山県3)、アクシアル リテイリンググループのスーパーマーケットは131店舗(ナルス13、フレッセイ50)となる。

オープンしたての店内は買い物客でごった返す

同社が販売に力を入れている新商品の一つ ローストビーフバーガー

カフェコーナーに展示されている長岡造形大学学生による優秀作品

今後の展望を語る原和彦代表取締役社長

(文・撮影 湯本泰隆)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓