新潟市の献血ルームゆとりろで地域活性化ミュージシャン「ひなた」が献血
新潟県赤十字血液センターが運営する献血ルームばんだい ゆとりろ(新潟市中央区)で9日、地域活性化ミュージシャンの「ひなた」が献血を行った。ひなたのメンバーであるたかのり氏、ぴろん氏は以前も献血への協力の呼びかけを行っており、今回は実際にひなたの2人が献血を行うことでより県民へ献血の協力を求めた。
新潟県では近年、少子化等の影響により若年層の献血者が減少し、大きな課題となっている。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校や遠隔授業により、大学や専門学校等での団体献血が大幅に減少していることからより多くの献血の協力が必要となっている。
献血ルームゆとりろに足を運んだひなたの2人は、献血ルームの入口で手のアルコール消毒・検温を行い、受付・質問への回答・血圧測定を受けたが、脈拍数が献血可能な基準値を超えてしまったためぴろん氏は献血を受けることができなくなり、たかのり氏のみで献血を行うこととなった。日本赤十字社では、令和2年9月1日より新たな献血可能基準が適用されており、それによると最高血圧90mmHg以上180mmHg未満、最低血圧50mmHg以上110mmHg未満、脈拍40回/分以上100回/以下、体温は37.5度未満という基準を満たさなければ献血は受けられないという。
たかのり氏1人での献血となってしまったが、その後は医師による問診・ヘモグロビン濃度測定・血液型事前判定を受けスムーズに採血に至った。採血中たかのり氏は、「採血する際のベッドにテレビが付いているし、寝心地も良い」と快適そうな様子で話した。採血は10〜15分ほどで終了し、記念品を受け取った。
献血を終えたたかのり氏は、「献血ルームのスタッフの皆さんにはとても優しく、丁寧に対応していただいた。15年ぶりに献血を受けたが時間もそこまでかからずに自分自身の健康状態のチェックもでき、なおかつ誰かの助けにもなれるというのは素晴らしいことだと思う。もっと皆さんに献血を身近に感じてもらいたい」と話した。
また、ぴろん氏は「今回は献血ができなくて正直悔しかったが、久しぶりに献血ルームに来て自分自身の健康状態を見直すことができて良かった。昔に比べて献血ルームも進化していて、新型コロナウイルス対策もしっかりとされているので皆さん安心してふらっと来ていただきたい」と話した。
現在日本赤十字社では、献血者へのWeb会員サービス「ラブラッド」の会員を募集している。会員になることで全国全ての献血ルーム(常設施設)の予約ができたり、血液の検査結果等を含む献血記録がいち早く分かるなど多くのサービスを受けることができるのだという。
【関連リンク】
献血ルームばんだい ゆとりろ:https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/niigata/place/m1_01_01_yutoriro.html