【インタビュー】「楽しいことの大前提は健康であること」、健康と姿勢改善の店Studio Haru代表・古川春平氏
新潟市中央区天明町にある商店街の空き店舗だった場所に、パーソナルトレーニングスタジオ「StudioHaru(スタジオ ハル)」が11月1日よりオープンする。
オープンするのは、これまでメディカルフィットネスやパーソナルトレーナーとしての経験を積み重ねてきた、古川春平氏(29歳)。新スタジオオープンの経緯、そして、新たな挑戦への想いを聞いた。
■StudioHaru(スタジオ ハル)代表 古川 春平(ふるかわ しゅんぺい)
1993年3月5日生まれ、新潟県妙高市出身。中学時代より野球やクロスカントリースキーに励み、高校時代では、クロスカントリースキーでインターハイ入賞などの成績を修める。大学と専門学校でトレーナとしての学びを深めたのち、整形外科併設のメディカルフィットネスにて4年間勤務。2020年よりパーソナルトレーナーとして独立。好きな言葉は、「書を捨て街へ出よ」「継続は力なり」。
施設を持たないパーソナルトレーナーとして独立も、直後にコロナが直撃
古川氏は、新潟医療福祉大学健康スポーツ学科を卒業した後、さらに身体への理解を深めるため専門学校のアップルスポーツカレッジに入学して学びを深めた。卒業後は、整形外科併設のメディカルフィットネスに就職する。アスリートの怪我後のトレーニング指導(アスレティックリハビリテーション)などに携わった。
その後、独立を決意した古川氏は、2020年4月に、「施設を持たないパーソナルトレーナーHaru」を開業。新潟市内のレンタルスタジオ、体育館などの公共施設、利用客の自宅などに訪問するスタイルで、個人としての活動を開始した。
しかし、独立して1週間後、新潟県内に新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令される。各施設が使用停止となるなど、さまざまな規制が強まったことから、Haruは開店休業状態となった。
「すごいタイミングで緊急事態宣言が出てしまいました(笑)。当時は体育館などでグループレッスンもやっていたのですが、全て無くなってしまいました。その時は、まだ個人のお客さんがほとんどいなかったので、本当にあの時は不安でした」(古川氏)
思うような活動できない状況のなか、古川氏は出来ることを模索して活動を継続した。地道な活動がさまざまな出会いに繋がり、コロナ禍においてもパーソナルトレーニングの利用者が徐々に増えてきたという。
「さまざまなタイミングが重なった」スタジオ開設を決意
約2年半、施設を持たないスタイルで活動してきた古川氏は、新たにスタジオを開設する理由について、「さまざまなタイミングが重なった」と話す。
「これまで訪問するスタイルでやってきたなかで、移動時間が長いと感じていました。1日に3件訪問するというとき、移動時間だけで3、4時間費やすことがあり、それがもったいないと思っていました。スタジオを持ちたいと考えて物件を探していたところ、ちょうどいい物件が見つかりました」(古川氏)
新たにオープンするスタジオの場所は、新潟駅から徒歩約10分の場所にあり、納得できる条件の物件と出会ったことから、スタジオ開設を決意した。
古川氏は、「スタジオを持ったらどうなるんだろうという単純な興味がありました。それと、今のうちに失敗しておいた方がいいかなという気持ちもあります(笑)。まだ失敗できるタイミングだからこそ、今やっておいた方がいいかなという気持ちで決断しました」と話す。
物件との出会いに加え、人生における「新たな挑戦」とのタイミングが重なった。
「健康であることで人生が楽しめる」パーソナルトレーナーとしての想い
健康であるためには、心と身体が整っていることが重要であり、それには姿勢が大きく影響する。古川氏は、人それぞれ違う身体の状態や目的に沿い、ピラティスなどを活用したトレーニング指導を行う。
「カウンセリングと身体のチェックを丁寧に行います。お客様の目的のほか、過去にどんな怪我や病気があったのか、日常生活をどのように過ごされているのかをお聞きしたうえで、トレーニング内容を提案します。それをお客様の承認のもと行っていきます」(古川氏)
トレーニングが短期的なイベントごとにならず、長期的で継続的であることが重要であり、継続的な運動習慣は、多くの人が今失いつつあるものだと古川氏は話す。
パーソナルトレーナーとしての仕事への想いについて、古川氏は、「僕はあまり長期的な視点はあまり持っていなくて、短期的に面白いことを積み重ねていったらきっと楽しくなると思うタイプです。そのためには、健康であることが大前提じゃないですか。健康であることで、人生を楽しんでいくということを、多くのみなさんと共有したいです」と語った。
(文・撮影 中林憲司)
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