「ライフスタイルメーカーへと進化していく」野水社長、ツインバード(新潟県燕市)が機関投資家向け決算説明会を開催

株式会社ツインバード(新潟県燕市)機関投資家向け決算説明会の様子

株式会社ツインバード(新潟県燕市)は31日、本社において機関投資家向け決算説明会を開催した。2023年2月期第2四半期の決算概要や中期経営計画の進捗状況、および今後の事業展開について説明した。説明会には約30人が参加した。

ツインバードの2023年2月期第2四半期決算は、売上高が48億円(前年同期70億8,000万円)、営業利益が△4億8,000万円(前年同期8億400万円)と減収減益だった。ワクチン運搬庫の製造販売などのフリー・ピストン・スターリング・クーラー(FPCS)事業において、需要が一巡したことや、原価高騰や急激な為替変動などによる調達コストの上昇などが要因と説明した。一方で、通期業績予想は、2022年4月13日公表値から変更はない。

また、貸借対照表の状況については、自己資本比率が76.4%と財務安全性の水準は高く、今後の事業展開に向けた戦略的投資を計画通り継続していくとした。

続いて、中期経営計画の進捗状況と今後の事業展開について、ツインバードの野水重明代表取締役社長が説明した。2021年11月より開始したリブランディングは、少しずつ生活者に伝わりつつあるものの、まだ発展途上だという。

野水社長は、今後の目指すべき方向について、「新潟県燕三条地域のものづくりの経営資源を活かして、持続的な幸せを全国や世界の皆さまにお届けしたい。だからこそ、単なる家電メーカーから、ライフスタイルメーカーへの進化をしてく。私たちが提供できる価値は、もしかしたら非家電かもしれないし、サービスかもしれない。その可能性まで包含できるよう、社名を変えようと決意した」と話し、10月13日付けで「ツインバード工業株式会社」から「株式会社ツインバード」に社名変更した理由にも触れた。

下期の施策については、10パーセント以上の価格改定、戦略的新製品や大型OEM新製品などの集中投入、販売店舗数の大幅拡大などを行っていく。

説明会では、このほど戦略的新製品として発表した「背伸びせず使える冷蔵庫」と「中身が見える冷蔵庫」2製品のお披露目を行った。「本質的に価値ある家電を追求する」という想いのもと立ち上げたブランド「感動シンプル」ラインから、約4年の開発期間を要して誕生。11月8日より発売を開始する。

製品の説明を行った企画デザイン部の神成紘樹氏は、「時代の変化とともに、消費者のマインドも自分にぴったりということにシフトしていると考える。燕三条という地でものづくりをしている我々だからこそ、あらためて道具としての冷蔵庫を見つめなおして、暮らしをより良くできればということで、この2機種の発売に至った」と話した。

株式会社ツインバード(新潟県燕市)の野水重明代表取締役社長

(左から)「中身が見える冷蔵庫」、「背伸びせず使える冷蔵庫」、企画デザイン部の神成紘樹氏

「背伸びせず使える冷蔵庫」を説明する企画デザイン部の神成紘樹氏

 

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【関連サイト】
株式会社ツインバード

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