新潟県の花角英世知事が定例会見を開き、韓国の繁華街で起きた群衆の転倒事故について言及

新潟県の花角英世知事

新潟県の花角英世知事は2日、新潟県庁において定例会見を開き、10月29日の夜、韓国ソウルの繁華街「梨泰院」でハロウィンを前に集まった群衆が倒れ、現在までに日本人2人を含む150人以上の死亡者が確認されている事故について言及した。

花角知事は事故について、「大変痛ましい事故だと思う」と所感を語り、若年層の犠牲者が特に多いことについて、気の毒な事故だと思うと話した。

新潟県の行政側としての考え方を話す時に、1956年に弥彦村で発生した「弥彦神社事件」を例に出して、群衆事故の危険性を説明した。

「弥彦神社事件」とは、1956年1月1日午前0時過ぎ、弥彦村にある「弥彦神社」の拝殿前で初詣客が新年の餅撒きに殺到し、玉垣が崩れて群衆雪崩になった。死者数は124人、重軽傷者80を出した群衆事故だ。

韓国で起きた事故に匹敵するくらいの犠牲者が出た事故が新潟県内でも起きており、これから年末年始に向けて、新潟県では多数のイベントが開催されると予想されるが、イベントの主催者や集客施設の管理者に対して、新潟県として市町村や警察などと連携して、注意喚起をしていきたいと語った。また、参加する利用客にも危険に対しての自覚が必要だと指摘し、そうした呼びかけも自治体や警察と連携して行っていきたいと話した。

花角知事は、「いわゆる群衆事故というのは色々な形態がある。主催者以外にも施設を管理している人たちがいる。(イベントの場所が)神社であれば、神社がその施設を管理している。だからこそ、(主催者だけではなく)施設管理者にも注意喚起をしていく必要がある」と語った。

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