北陸ガス(新潟市中央区)が増収増益も、通期業績予想は減益に修正

北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)の髙橋嘉津夫常務取締役(右)

北陸瓦斯株式会社(北陸ガス、新潟市中央区)は2日、2023年3月期第2四半期連結決算を発表した。

売上高は259億8,675万6,000円(前年同期比30.1%増)、営業利益は1億1,819万8,000円(前年同期△3億8,896万7,000円)、経常利益は3億3,829万円(前年同期△2億5,399万8,000円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億1,636万9,000円(前年同期△7,861万2,000円)と増収減益になった。

売上高は、春先の気温が前年に比べ高く推移したことによる給湯や空調用需要の減少があったものの、原料費調整にともなうガス料金単価の引き上げがあったことから、前年同期に比べ60億1,704万6,000円増加となった。

営業費用は、LNG価格の上昇にともなる原料費の増加により、前年同期に比べ55億900万円増加の258億6,800万円となった。

また同日、2023年3月期通期連結業績予想数値および、個別業績予想数値の修整を発表した。

今回発表した通期業績予想の売上高は、前回発表予想から74億円増の702億円(増減率11.8%増)、営業利益は△6億2,000万円減の8億万円(同△77.5%減)、経常利益は6億3,000万円減の5億1,000万円(同55.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は△4億6,000万円減の2億6,000万円(同△63.9%減)とした。

個別業績予想の売上高は、前回発表予想から7億3,000万円増の618億円(増減率13.4%増)、営業利益は△6億7,000万円減の△1億5,000万円、経常利益は6億4,000万円減の1億1,000万円(増減率△85.3%減)、当期純利益は△4億5,000万円減の3,000万円(同△93.8%減)とした。

修正について北陸ガスは、最近のLNG価格の上昇を受け、原料価格の今後の動向を踏まえて、原料費が増加すること、あわせて売上高の増加が見込まれることを修正の理由とした。なお、LNG価格上昇の原因については、ウクライナ情勢の影響によって世界的に取引の単価が上がっている点や、急激な円安の影響など、複合的な要因が考えられるという。

北陸ガスの髙橋嘉津夫常務取締役は、「原料高によってガス料金が高くなるとお客様から使ってもらえない。今の原料高は、非常に困ったものと思っている」と話した。

 

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