新潟県村上市が令和3年度当初予算(案)を発表、一般会計の予算額は317億円(前年度比△1.2%)
新潟県村上市は17日、令和3年度当初予算(案)を発表した。一般会計の予算額は317億円(前年度比△1.2%)。このうち投資的経費は21億1,700万円(前年度比26.2%減)で、昨年新病棟が完成した村上総合病院周辺の道路整備事業などがなくなったことから大幅な減額となった。
高橋邦芳市長は、新年度予算を一言であらわすキャッチフレーズについて記者から訊ねられ、「地に足をつけた予算を編成し、しっかりと実行していくことが大切で、キャッチフレーズは考えていないが、あえて言えば『選択と集中』」と話した。具体的には、市の最重要課題である人口減少対策として、子育て支援や企業誘致などを中心に新規事業予算を盛り込んだ。
子育て関連では、出産時や子どもが病気の時に利用したタクシー料金を補助する「子育て応援タクシー利用補助事業」、産婦が赤ちゃんと一緒に医療機関に宿泊して心身のケアや授乳指導などを受ける費用を補助する「出産後のママと赤ちゃんをサポート」、「保育士資格の取得支援事業」を新設する。また、閉校となった旧神納東小学校の体育館を屋内遊び場として開設する準備や「子ども貧困対策計画」の策定を進めるほか、子育て世代包括支援センター事業を開始する。
企業誘致関連では、市外企業が新たに市内に設置するサテライトオフィスなどの整備を支援する。
このほか、国道7号と坂町集落を結ぶバイパス道路整備、さんぽく会館改修事業の予算を計上している。