にいけい編集部発「今週の主なニュース」(10月31日から11月6日)

赤倉観光ホテルリゾート&スパの後藤幸泰統括支配人

巻頭コラム

先日、赤倉観光ホテルの後藤統括支配人に取材した。取材の約1週間前に偶然、上越市内の寿司店でばったり遭遇したばかり。そして、取材中に後藤統括支配人はこう言った。「1皿100円の回転寿司でちょっとまずくても文句食わないじゃないですか。でも、高級寿司店だったらクレームをつけますよね」と。

たしかに、人は自分が払う対価に応じたサービスを求めるものだ。ひるがえって、赤倉観光ホテルはどうか。1泊5万円、6万円もする高級リゾートホテルである。後藤統括支配人によると、地元の客は少なく、むしろ全国各地からホテルからの眺望を求めて観光客が来るという。

私の署名記事にも書かせていただいたが、都会の人は何と雲の流れを見ているだけで満足する人もいるという。地元上越の人には考えられないであろう。昨年末のテレビの歌番組で、ある女性人気歌手が「何もしない贅沢」と言っていたが、まさに都会の富裕層は赤倉観光ホテルに「何もしない贅沢」を求めてくる。後藤統括支配人によると、一旦部屋に入ると、露天風呂付きなので、ビールを飲んで昼寝をして、夕食まで部屋から出てこない人が大半だという。

私には縁遠い高級ホテルだが、カフェ利用くらいならできる。カフェからの眺望とゆったりとしたリッチな時間を楽しみながら、皇室ゆかりの今年85周年の歴史あるホテルを少しでも味わいたいと思う。

(編集部・梅川康輝)

 

経済

11月1日

コロナ(新潟県三条市)が増収増益、エコキュートや石油給湯器が好調

サトウ食品(新潟市東区)の「サトウのごはん」が好調、同商品の生産体制を強化


11月2日

北越メタル株式会社(新潟県長岡市)が中間決算発表、価格転嫁などで2ケタ増収黒字転換に


11月4日

バイオポリ上越(新潟県上越市)、CFO(最高未来責任者)に小学6年生の佐藤悠雅さんが就任


11月5日
https://www.niikei.jp/542787/

 

政治・行政

11月2日

【独自】「50歳くらいで5期できる人がいい」引退を表明している横尾幸秀県議(妙高市選挙区・自民党)が来春県議選の後継者について言及

国民民主党の玉木代表が新潟万代シルバーホテル(新潟市中央区)でタウンミーティングに参加


11月3日

https://www.niikei.jp/541992/

 

社会

 

10月31日

新潟県内で初めてオミクロン株BA.2.3.20系統が1件確認される


11月1日

新潟市東区のタクシー運転手強盗殺人事件、未解決のまま13年が経過


11月3日

新潟市歴史博物館「みなとぴあ」(新潟市中央区)で「税関150周年記念イベント in NIIGATA」が開催

 

かわらばん

11月1日

岩塚製菓(新潟県長岡市)が受験生応援商品「バンザイ山椒かれー風味」と「ふわっと 勝おだし味」を発売

みちのりホールディングス、小木・直江津間(新潟県佐渡市から上越市)に3年ぶりに就航するカーフェリーの船名を募集


11月3日

「アイドルと電車がどういう化学反応を示すか」えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)がNGT48メンバーのスペシャルアンバサダー就任イベントを開催

 

動画

 

 

編集部ピックアップ

 

10月31日

【独自】50年間毎年来ている人もいる、来年3月まで予約が埋まるという全国の富裕層に愛される赤倉観光ホテル(新潟県妙高市)

11月3日

【コラム】新潟市の運転危険地帯を調査 西区編

11月4日

世代を超えて、誰もが楽しめるエイジレスな朗読表現者を目指して──新潟県長岡市・楯(たて)よう子さん

 

編集後記

 

11月に入り、県内上場企業の上期決算発表が相次ぎ、数社を取材しました。コロナ禍においても着実に売り上げを伸ばす企業がある一方で、営業利益の確保においては、昨今の燃料価格や物価の高騰や、急激な円安に影響を受けている企業が多く、厳しい状況が伺えました。ウィズコロナが徐々に定着し、ようやく3年ぶりのイベントが開催されてきたところですが、企業の経済活動においては、楽観できる材料が乏しい状況にあります。

そのような中、地道な企業努力を積み重ね、このほど画期的な新商品を発表したのが、ものづくりのまち新潟県燕市に本社を構えるツインバードです。10月31日に行った「機関投資家向け決算説明会」の場において、新製品「背伸びせず使える冷蔵庫」と「中身が見える冷蔵庫」のお披露目がありました。

これまでの大型の冷蔵庫は、人によっては背伸びをして出し入れする場面があった点を改良し、より使いやすい高さにした「背伸びせず使える冷蔵庫」。また、「中身が見える冷蔵庫」は、ドア部分から冷蔵庫内が確認でき、「開けたら早くしめなければ」というプレッシャーから解放するものです。なお、この2製品は8日より発売が開始されます。

ツインバードの担当者は、この製品の開発には約4年の期間がかかったと話していました。また、新製品の開発においては、「ものづくりの地にある会社として、どのような製品をつくるべきか」という、自社ならではの意義を根本から考えて取り組んだと言います。今回発表した冷蔵庫は、ものづくりのまちの製造業として、「道具としての使いやすさを追求した」そうです。製品へのこだわりや試行錯誤のうえに誕生した新技術などについて、熱くご説明される担当者の姿がとても印象的でした。

企業をとりまく環境は厳しさを増すなか、地道な努力を継続し、新たな価値を生み出す企業の姿を目の当たりにしました。一発逆転を狙うのではなく、どんな環境であろうと自社ならではの「理由」や「強み」をしっかりと考え、行動を継続していくことがあらためて大切だと感じ、にいがた経済新聞の記者としても、「独自の価値」を今一度考えてみたいと思います。

(文 中林憲司)

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