皆川製作所(新潟県加茂市)が新社屋完成を記念し、経営研究家の中島孝志氏による講演会を開催
冷暖房機器の部品などの組み立てなどを行う株式会社皆川製作所(新潟県加茂市)は5日、加茂市にて、作家で経営研究家・投資塾主宰の中島孝志氏の講演会を開催した。講演会は、皆川製作所が新社屋完成を記念して開催したもので、経営者やビジネスマンなど約20人が参加し、経営哲学を学んだ。
中島氏は、PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家、出版プロデューサーなどを行う。著書は約500冊を数え、銀行、メーカー、外資系企業などで行っている講演活動では、高い評価を得ている。
中島氏の講演会を加茂市で開催するのは初。講演は、「成功する経営、幸福になる人生、松下幸之助。私が出会った凄い経営者」と題し、現在のパナソニックホールディングスを創業した松下幸之助氏のほか、さまざまな経営者が残した言葉やエピソードなどを紹介するともに、経営の原理原則について解説した。
講演会は、創業180年の歴史をもつ老舗料亭「清雲亭 山重」(新潟県加茂市)で行なわれた。講演会後には、中島氏を囲んでの懇親会を開催し、山重の日本料理のほか、新潟の地酒や岩の原葡萄園のワインの飲み比べなどを嗜み、参加者との親睦を深めた。
講演会を主催した皆川製作所の曽根亮子代表取締役社長は、中島氏の書籍との出会いがきっかけで、講演会に定期的に参加するなど、4年ほど前から親交を持っていたという。地元の加茂市で中島氏の講演会を企画したことについて、曽根社長は、「わがまち加茂市をPRしたい想いと、新社屋完成をみなさんに伝えたく企画した」と話した。
皆川製作所は、今月1日で創業63周年を迎えた。新社屋は事業拡大を行う目的で建設し、これまでの社屋を立て直して完成した。のべ床面積は約430平方メートル。旧社屋の面積と比較し、約1.5倍の広さとなり、主に1階を医療関連機器の製造、2階を研究開発や製品の試作を行う場所として使用するという。
曽根社長は、今後もさまざまな企画や新たな事業に取り組んでいきたいと意気込む。「いろいろな人の才能が開花するお手伝いをしていきたいという想いがずっとあった。新しい社屋で、『人と人、人とモノ、モノとモノ』ということで、さまざまな機会を増やすことで、新たなモノづくりができたらと思っている」(曽根社長)と話し、笑顔を見せた。
(文・撮影 中林憲司)