新潟県新発田市が県内初の新型コロナワクチン集団接種シミュレーションを実施

ワクチン接種シミュレーションの様子

新潟県新発田市は18日、4月以降の新型コロナウイルスワクチン接種へ向けて、集団接種のシミュレーションを市内のショッピングセンター「コモプラザ」で実施した。

シミュレーションには医師3人、看護師18人、市職員19人、そして市民128人(新発田市民児童委員会連合と新発田市保険自治会の会員)が参加した。

接種の流れは、検温・消毒を行って会場へ入場。予診票を記入して受付を通り、再検温と予診を経て接種を行う。接種後は「接種済証」の交付と、体調確認のため一定時間の待機をして終了となる。今回の模擬接種は市医師会の協力のもと、ワクチンの充填と接種以外は実際の集団接種と同様の流れや配置となるように設計したという。

なお、新発田市は実際には集団接種に加えて、個別接種と高齢者施設接種を行う予定である。

新発田市の二階堂馨市長

村上市の高橋邦芳市長も視察に訪れた

新発田市の二階堂馨市長は、県内でもいち早く取り組んだ今回の試みに関して「コロナ禍の収束が見えない中、このワクチン接種は(状況を打開する)切り札となり得る大変重要なものだと考えている。しかし、我々にはワクチン集団接種に関しての経験がない。(早期に取り組むことで)課題を洗い出し、今後もシミュレーションを重ねていきたい」と説明した。

新発田市の担当者は、受付開始時間を明示したことにより、開場と同時に多く人が来て「密」になりやすい状況になった点を課題に挙げた。また、後半になるにつれて待ち時間が長くなってしまう点や、看護師の不足も懸念する。

一方、実際にシミュレーションの参加者は「接種の流れはおおむね良好。しかし、(誘導が不慣れなせいか)空いてる受付も散見され、時間のロスが生じている気がした」(60歳代男性)と指摘した。

予診票と検温の受付の後、写真奥の予診スペースへ進む

予診後、ワクチン接種の個別スペースへ進んで接種をする流れとなっていた

模擬接種体験後の参加者に話を聞く二階堂市長

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