「7年後にぜひ立候補を」新潟県妙高市議会が県立新井高校で3年生18人を対象に出前講座を初開催
新潟県妙高市議会は7日、新潟県妙高市の新潟県立新井高等学校で、3年生18人を対象に出前講座を初開催した。推進中の市議会改革と、成人年齢が18歳に引き下がったことに伴う主権者教育の一環で、議会に対する理解を深めてもらうのが目的。この日は佐藤栄一議長のほか、妙高市議6人が参加した。
冒頭、佐藤議長は「妙高市議会はこれまでも議会改革を進め、開かれた議会作りをいろいろとやってきた。令和4年度はこの出前講座を新たに企画した」と挨拶した。
その後、ビデオで市議会や市議会議員の役割などについて説明が行われた。地方自治の基本原則(憲法第92条)に定められているように、住民自ら地域のことを考え、自らの手で治めることに加えて、地域のことは地方自治体が自主性・自立性を持って、国の干渉を受けることなく、自らの判断と責任の下に地域の実情に沿った行政を行っていくことが基本である。
現在、妙高市議の定数は18人、今年4月1日現在で男性14人、女性4人と新潟県内で比較すると女性議員の割合は高いという特徴がある。一方、平均年齢は65歳で、近隣の上越市や糸魚川市と比較すると高い。
また、各市議から自己紹介がなされ、天野京子市議は「私の母親が早く亡くなったこともあり、今で言うヤングケアラーとして、兄弟を育てながらアルバイトもしながら学校に通っていた。生きるのが大変だった。そういう経験が議員になったら役に立つかなと思った。みなさんが知らない制度が多い。ぜひ、近くに市議がいれば、何でもいいから話しかけてほしい」と話した。
その後、意見交換として、妙高市役所の隣に建設予定の新図書館についてや、「えちごトキめき鉄道の新井駅前に高校生が時間を過ごす場所が少ない」といった生徒からの質問や意見が出され、それぞれ市議が答えていた。
終わりに、高田保則副議長が挨拶し、「市議会でも現在開かれた議会として改革を行っており、若者たちが興味が持てる議会にするにはどうすればいいかとやっている。市議は25歳から立候補できる。今から7年間、政治の勉強ができる時間がある。みなさんもぜひ立候補してもらいたい」と話した。