コジマタケヒロのアルビ日記2022 Vo.19 トーマス・デン「Dream come true」
2022年11月8日、14時にクラブから2つの発表があった。
「三戸舜介選手U-21日本代表欧州遠征メンバー選出」とともにリリースされたのが「トーマス・デン選手 FIFAワールドカップカタール2022オーストラリア代表メンバー選出」だった。
そのリリースには本人のコメントとして次のようなことが書かれていた。
「言葉で表せないほど、素晴らしい知らせを受け取りました。ついに自分の少年の頃からの夢が叶いました。本当にありがとうございます。神様、チームメイト、スタッフ、そしてサポーターの皆様なしには、この夢を実現できませんでしたし、このニュースをアルビレックスファミリーの皆さんと共有でき、心から嬉しく思っています」
このリリースから30分後、クラブハウスで行われた記者会見に参加した。
「素直な感想は?」
「対戦してみたい選手は?」
「選手たちからはどんな言葉をかけられた?」
記者たちから飛ぶ質問に笑顔で答えるトーマス選手。
頃合いを見計らって、自分も質問を投げかけてみた。
「メッチャ寒いから始まった新潟生活。新潟への移籍は結果的にどうでしたか?」
「非常にいい決断をしたと思っています。すべてが素晴らしい方向に進みましたし、たくさんの友達も新潟でできました。できれば家族を招待して、新潟のすばらしいところを見せてあげたいと思っています」
「今季一番印象に残っている自分のプレーは?」
「自分の初戦にあたる栃木戦(第31節/A○2-0)、僕がインターセプトをして、伊藤涼太郎選手にパスを出し、そこからゴール前の鈴木孝司選手へ。鈴木選手がゴールを決めた、あの最初のインターセプトですね。ああいう場面をリハビリ中、待ち望んでいましたし、あのプレーですごく自信を得られました」
そんなやりとりの後、ひとつお願いをしてみた。
「ワールドカップに向けて意気込みを色紙に書いてもらえませんか?」
「単語ではなくて、文章でもいいですか?」
「どうぞ、お願いします」
「Dream come true」
新潟から世界へ。
今年また1人、夢を叶えた。
◎アルビライター コジマタケヒロ
練習、ホーム戦を中心に日々取材を続ける、アルビレックス新潟の番記者。また、タウン情報誌の編集長を務めていた際に、新潟県内の全日本酒蔵をひとりで取材。4冊の日本酒本を出した、にいがた日本酒伝道師という一面も。(JSA認定)サケ・エキスパート
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