リンコーコーポレーション(新潟市中央区)が第2四半期決算(連結)を発表、増収益に
株式会社リンコーコーポレーション(新潟市中央区)は8日、2023年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
売上高65億6,100万円(前年同期比5.5%増)、営業利益5,200万円(前年同期比101.2%増)、経常利益2億1,000万円(前年同期比29.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億4,500万円(前年同期比131.8%増)となった。
リンコーコーポレーショングループの事業拠点である新潟港全体の貨物取扱量は、前年同四半期比で減少し、リンコーコーポレーショングループの主力である運輸部門もその影響を受けたが、収益力の向上に努めた。また、ホテル事業部門については、新型コロナウイルス感染症の第7波の影響を受けたが、新潟県による旅行支援策などを活かして、業績の回復に努めた。
運輸部門
作業料金の見直しに取り組んだほか、フォワーディング事業に注力し、同部門の売上高は51億5,400万円(前年同四半期比3.8%増)となった。一方、経費面では、労務コストの低減に努めたものの、下払費の増加や動力燃料費の高止まりなどが影響し、セグメント利益は3,000万円(前年同四半期比37.1%減)となった。
不動産部門
不動産賃貸の大口契約の減少などが影響し、売上高は1億3,200万円(前年同四半期比16.2%減)、セグメント利益は6,400万円(前年同四半期比23%減)となった。
ホテル事業部門
レストランを中心に様々なフェアを実施した効果もあり、前年同四半期比でホテルの利用客数は増加した。一方、経費面では、エネルギー価格高騰の影響を受け、電気料金など光熱費が増加した。この結果、同部門の売上高は8億1,300万円(前年同四半期比43,8%増)、セグメント損失は7,700万円(前年同四半期は1億4,900万円の損失)となった。
関連事業部門
木材リサイクル・産業廃棄物の処理業、保険代理店業、商品販売業はいずれも増収となったが、建設機械などの整備・販売事業については大型整備案件の減少により減収となった結果、同部門の売上高は4億8,400万円(前年同四半期比13.1%減)、セグメント利益は3,500万円(前年同四半期比41.9%減)となった。
一方、リンコーコーポレーションは同日、5月12日に公表した2023年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。
前回発表では、売上高128億円、営業利益6,000万円、経常利益1億円、親会社株主に帰属する当期純利益3億としていたが、今回発表では、売上高130億円(1.6%増)、営業利益1億4,000万円(133.3%増)、経常利益3億円(200%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4億5,000万円(50%増)と上方修正した。
売上高および営業利益については、ホテル事業部門において、エネルギー価格の高騰による電気料金などの光熱費の増加、さらに冬季における新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行など、懸念材料はあるものの、運輸部門においては、素材原料を中心に一般貨物の取り扱いが堅調に推移すると見込み、前回発表予想よりも増収増益の見通し。
また、経常利益は、営業利益の増益に加えて、主に受取配当金の増加などにより増益の見通しで、親会社株主に帰属する当期純利益については、上記の要因により増益の見通し。