「5人が帰国されてから20年間進展がないのは残念でならない」新潟県の花角英世知事が拉致問題の解決について言及

新潟県の花角英世知事(写真左・オンライン中継より)

新潟県の花角英世知事は9日午前、新潟県庁で定例記者会見を開き、拉致問題の解決について言及した。

8日、柏崎市と佐渡市の市長が松野博一内閣官房長官官房長官と会談し、拉致問題の解決へ向けて話し合いが行われたことについて、花角知事は「今週末に(新潟市で)県民集会を予定している。この時期に毎年県民集会を開いているが、5人が帰国されてから20年間、その後進展がないのは残念でならない。国においては、政権の最重要課題のひとつと明確におっしゃっているので、あらゆる機会、手段を講じて少しでも前進できるように最大限取り組んでもらいたいと切に願うところだ」と語った。

また、県の役割としては、「県のできる最大のことはやってきているつもりだ。それは、県民の関心を喚起することと、啓発活動が一番だと思う。特に若い世代へのアプローチが必要だと思っている。大学生と連携したフォーラムを開いたりしているが、引き続き取り組んでいきたい」と話した。

さらに、横田めぐみさんが拉致されて15日で45年となるが、花角知事は「横田早紀江さんの『言葉にならない、無念だ』という想いは本当に共感する。くやしいとしか言いようがない。国は何をしているかもよく分からない。外には出せないのは分かるが、何をしているかが分かると少しでも心が落ち着く。あまりにも情報がない中で、ただただ『頑張っています』と言われても、どう信じたらいいのかという想いはある。拉致被害者の親世代の高齢化はまさに時間がない」と話した。

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