今冬ピーク時の発熱患者数1日1.4万人発生と予測、新潟県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催
新潟県は10日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、県内における感染状況の分析や評価のほか、季節性インフルエンザとの同時流行への対応について協議した。
新潟県内の新規感染者は、10月中旬以降増加傾向が続いている。直近1週間では、前週比1.4倍に上り、約1万人の新規感染者が確認されており、「第8波」への懸念が高まっている
県は国の資料に基づき、今冬に懸念される新型コロナウイルスと季節性インフルエンザが同時流行した場合の予測を示した。新潟県内の1日の感染者数はピーク時で、新型コロナウイルスの患者数が7,605人、季節性インフルエンザは6,517人、合わせて約1.4万人の感染者発生の推計を示した。ピーク時に向け、外来医療体制の診察能力や検査体制の強化が必要という対応の方向性を示した。
新潟県は、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備え、11の対応を実施する。県民への呼びかけに関しては、コロナ・インフル療法のワクチン接種の促進など、相談・検査・受診体制の強化に関しては、有症状者へのコロナ抗原定性検査キットの配布の継続、発熱外来(診療・検査医療機関)および地域外来・検査センターの強化など、治療・医療体制の強化に関しては、陽性者登録・フォローアップセンターの対応能力の拡充や、オンライン診療担当医の強化などを行っていく。
新潟県の花角英世知事は、県民に対し、「オミクロン株対応ワクチンの積極的な接種の検討をお願いしたい。年末年始に新型コロナウイルスは流行を繰り返している。接種間隔は3か月なので、年内の接種を検討していただきたい」と呼び掛けた。続けて、花角知事は「季節性インフルエンザに対して予防接種も合わせてお願いしたい。インフルエンザの発症の予防や、発症後の重症化に有効であるとされているので、早めの接種をお願いしたい」と話した。