新潟県妙高市の道の駅あらいで、初の雪室への雪入れが始まる
新潟県妙高市の道の駅あらいで24日、雪室への雪入れ作業が始まった。妙高市初の取り組みとなる。
この日は、昨年7月に拡張オープンした道の駅あらい「四季彩館みょうこう」で、敷地内の雪が詰め込まれたコンテナの搬入が行われた。施設関係者らはブルドーザーで集めた雪を数人でコンテナに入れ込み、コンテナをフォークリフトで雪室の中に積み込んでいた。
25日頃までに45個のコンテナを積み込み、余った部分には雪も入れる。雪は徐々に解けるが、約1年間効果が持続するという。
雪室には、そばの実や日本酒、米、地場産の野菜などを保管し、同じ敷地内にある「四季彩館みょうこう」の直売所で販売されるほか、「四季彩館みょうこう」内の和食レストラン「漁師直営魚祭(うおさい)みょうこう店」で海鮮丼や寿司用の米として使用する予定。
また、野菜などは旬をずらして市場に出回らない時期に販売するなどして、商品の付加価値を高める。
雪室とは、雪による「天然の冷蔵庫」と呼ばれるもので、上越地域に古くから伝わる保存方法。酸化防止や野菜や肉、米はより甘みが増し、お酒はよりまろやかな味になると言われているほか、省エネにもなり、保存方法として注目されている。
妙高市では初の取り組みとなるが、隣接する上越市では、公益財団法人雪だるま財団が雪室推進プロジェクトとして、酒、みそ、しょうゆ、米、日本茶などの雪室商品のブランド化を進めている。
同施設の指定管理者、妙高ふるさと振興株式会社の鹿住正春駅長は「雪室によって付加価値を高めたい。雪室はこの施設の売りなので、PRしたい」と話していた。