新潟県阿賀野市、今年度3月補正予算と新年度予算を発表、「水原小学校大規模改修工事費」に4億円
新潟県阿賀野市は27日、今年度3月補正予算(前倒し予算)と新年度予算を発表した(いずれも3月市議会に上程する)。
このうち補正予算は5億3,048万6,000円増額補正する。主な事業としては、ささかみ農業協同組合が整備する「えだまめ集出荷選別施設(生産者の作業の負担軽減を図ることができる施設)」の補助金として1億9,084万5,000円を計上。また市内4商工会が発行する「プレミアム商品券発行事業」の補助金として1億6,000万円を計上した。
また、超寿命化を図るための「水原小学校大規模改修工事費」に4億円、道の駅建築工事費に1億2,000万円計上した。
このほか、やすだ瓦ロードを整備する費用も計上している。
一方、新年度の当初予算額(一般会計)は、206億5,000万円。これは前年度と比べて△3億9,000万円だが、3月補正(約5億円)を合わせた13ヶ月予算として新年度予算をみると増額になっている。
新年度予算は、総合計画に掲げた5つの政策の柱である「安全・安心な暮らしの実現」「子どもの育成支援の充実」「高齢者や障がい者福祉の充実」「地域経済の活性化」「生活に密着した住環境整備の促進」と、それを支える「市民協働の推進」「信頼される行政経営」の7政策を基本にしている。
各政策での主な事業は以下の通り。
「安全・安心な暮らしの実現」
・自治会管理の防犯灯のLED化を促進するため、補助金の補助率を2分の1から3分の2に引き上げる。
「子どもの育成支援の充実」
・若い世代の結婚を後押しするため、アパートの家賃や引越し費用を助成する。
・現在、行なっている新生児の紙おむつ助成に加え、分娩費用に対しても助成する。
・所得にかかわらず、妊産婦全員に対して医療費助成を行う。
・市立図書館で児童図書を充実させ、子育て世帯が訪れたくなる特色のある図書館として整備する。
「高齢者や障がい者福祉の充実」
・市事業の未利用者や健診未受診者などを訪問して健康状態を把握し、健康寿命延伸のための支援を行う。
・常時紙おむつを使用している障がい時・者の紙おむつなど購入費に対する助成において、助成対象を住民税所得割課税世帯にも拡大する。
「地域経済の活性化」
・プレミアム商品券の発行。
「生活に密着した住環境整備の促進」
・防犯灯を合わせて道路照明のLED化も行う。
「市民協働の推進」
・自治会が抱える課題の解決に向けて地域住民が取り組む活動を支援する。
「信頼される行政経営」
・住民票、印鑑登録証明書、戸籍証明書、税証明などの証明書類をコンビニエンスストアで発行できる環境を整備する。
・キャッシュレスサービスを利用して、市税を自宅で納付できる環境を整備する。