鋼材価格の上昇などにより増収益に、清(すが)鋼材(新潟県糸魚川市)が第2四半期決算(連結)を発表
清(すが)鋼材株式会社(新潟県糸魚川市)は18日、2023年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
売上高14億6,635万9,000円(前年同期比26.2%減)、営業利益3,951万2,000円(同14.1%増)、経常利益5,404万9,000円(同60.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は3,846万2,000円(同60.9%増)と減収益となった。中国の昆山清陽精密機械有限公司を前連結会計年度末より連結範囲から除外したことに伴い、売上高が減少した。
同社グループが営む鋼材加工事業の主要市場である建設機械業界および産業機械業界の需要動向は堅調に推移しており、建設機械業界は、米国、東南アジアを中心に油圧ショベルの需要が拡大基調にあるが、コロナ禍からいち早く回復した中国市場での反動減や価格競争激化など、不安要素も見られる。
産業機械業界は、停滞していた生産活動や設備投資需要が回復基調にある中、半導体や樹脂材料などの部材不足による前倒しでの受注増加や生産増も加わり好調に推移している。
セグメント別の業績は次の通り。
日本
売上高12億3,189万円(前年同期比38.9%増)、セグメント利益3,344万5,000円(同66.1%増)となった。建設機械市況、産業機械市況が堅調に推移し、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により減少した受注が回復し、加えて鋼材価格の上昇により増収益となった。
タイ
売上高2億3,446万8,000円(前年同期比73.7%増)、セグメント利益606万6,000円(前年同期はセグメント損失421万1,000円)となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により減少した需要の回復に加え、鋼材価格の上昇により、増収益となった。