【独自】「うちのル・レクチェを食べなきゃ人生後悔するよ」新潟県が誇る西洋梨「ル・レクチェ」の出荷開始

有限会社盈科(えいか・新潟市南区)の児玉智志代表取締役

有限会社盈科(えいか・新潟市南区)は19日から解禁となる、新潟が誇る西洋梨「ル・レクチェ」の出荷を開始した。

西洋梨「ル・レクチェ」は、1930年ころにフランスから新潟県内に導入された西洋梨で、現在はフランスでも栽培されておらず、西洋梨の中でも栽培が難しく、生産量が少ない貴重品種だ。

日本国内の主な生産地は新潟県。特に新潟市南区白根地区の南部と月潟地区、加茂市、三条市北部にかけての地域は栽培発祥の地ということもあり、特産品となっている。近年では生産技術の向上により、収穫量は年々増加している。

収穫は毎年10月中旬頃に行われ、11月下旬から12月にかけて出荷される。

抜群の甘みに口の中でとろけるような柔らかい果肉の食感がル・レクチェの特徴。果皮の表面が、緑色から鮮やかな黄色に変化し、一段と果肉から甘い芳香が強くなり、実のくびの部分にしわが寄り、弾力を感じられる柔らかさになったときが食べごろである。

収穫は実の固いうちに行われ、収穫後に追熟させることで初めて生食に適すものとなる。追熟の期間は常温で40日から45日程度必要となっている。盈科に話を聞くと、今年の「ル・レクチェ」は、台風も影響も少なく順調に天候に恵まれ、太りも良く、収穫量が1割ほど増加したという。

「ル・レクチェ」は、追熟が進むと一気に熟成が始まる。そんな中、盈科では実が熟し過ぎないように大型冷蔵庫を用いて、適切な温度管理を行って、追熟のペースをコントロールしている。

大型冷蔵庫内で追熟をコントロール

一般販売のほか、贈答品などに登用されるケースが多く、毎年11月から12月にかけて最盛期を迎える。盈科が管理する「ル・レクチェ」の栽培面積は、約4ヘクタール。毎年約2万ケースが市場などに出荷されている。

盈科の児玉智志代表取締役は、今年の「ル・レクチェ」について、「今までにないくらい良くできている。今年は台風の被害も少なく、天候に恵まれた。これ以上ないくらいに美味しく仕上がっている自信がある」と笑顔で話した。

続けて、「同じ西洋梨の「ラ・フランス」の名前は知っているけれど、「ル・レクチェ」の名前を知らない人もいると思う。西洋梨と言われれば、「ル・レクチェ」と誰しもが答えてくれるように頑張りたい」と語った。

おすすめの食べ方について聞くと、「1番はそのまま皮をむいて食べるのが良いと思うが、その次を挙げるとすれば、生ハムを乗せて食べると非常に美味しい。大人の食べ方として、ワインのつまみにして食べるのが良いと思う」と薦めた。

最後に世間に向けて、「『うちの梨を食べなかったら人生後悔するよ』と言われるくらいの梨を作っているので、ぜひ食べてほしい」と世間に呼びかけた。

コンテナ1つに約45個のル・レクチェが詰まっている

出荷を待つ、「ル・レクチェ」

 

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(文・撮影 児玉賢太)

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