除雪隊員約60人で24時間対応、新潟県新発田市で除雪隊結団式開催
新潟県新発田市は22日、市内において、地域整備庁舎内関係課職員による「新発田市除雪隊結団式」を開催した。結団式では、新発田市の二階堂馨市長が訓示を行い、除雪隊を激励した。
新発田市除雪隊結団式は、新発田市維持管理課維持管理事務所敷地内において、8時すぎより執り行い、新発田市の維持管理課、地域整備課、建築課、財産管理課の職員約60人が参加した。
除雪作業は、午前0時にパトロールを実施し、10センチメートル以上の降雪がある、または見込まれる場合に除雪出動する。地域整備局庁舎および維持管理事務所職員により、6人1組の11班で、24時間対応の除雪隊体制を敷く。また、除雪請負業者は、124業者(昨年比2者減)。除雪機械は、委託(業者所有)、貸与(リース)、市有車合わせて、297台の体制を整える。
今冬の新発田市内で除雪する道路(市道)は、機械除雪が766.9キロメートル(2,646路線)、消雪パイプが110.8キロメートル(385路線)で、合計877.7キロメートル(3,031路線)。全市道1,163.1キロメートルに対して、75.5%の除雪率となる。
一方、歩道は、市道が96.1キロメートル(175路線)、県歩道委託路線が13.9キロメートル(15路線)で、合計110キロメートル(190路線)を除雪する。
結団式で二階堂市長は除雪隊へ「公務員の仕事は、上手くやってあたりまえでミスしたら叱られる、という言葉がある。しかし、サイレントマジョリティーの多くの市民は、君たちの仕事に対して手を合わせている。そのことだけは断言できる。除雪の仕事を、誇りに思って励んでいただきたい」と話し激励した。
結団式後には、愛宕神社(新潟県新発田市)神主による除雪作業の安全祈願を行った。維持管理課職員が参加し、代表者が玉串を奉納し、除雪作業の無事を祈った。
近年の新発田市における除雪費決算額および積雪は、2021年度が除雪費決算額12億3,371万6000円、積雪の深さが最大で1.68メートル、平均積雪の深さは1.12メートル。2020年度は、除雪費決算額16億5,287万2,000円、積雪の深さが最大で2.34メートル、平均積雪の深さは1.72メートルだった。
なお、新潟地方気象台は9月20日、新潟県を含む北陸地方の今冬(12月から2023年2月)の寒候期予報を発表している。それによると、今冬は日本に寒気が流れ込みやすくなるラニーニャ現象が冬にかけてつづき、低温、多雪傾向になる見込みであるという。