雪かきも観光資源に?各地で体験ツアー
ふるさと納税の返礼品にも登場
雪室熟成の商品、雪冷熱データセンター、貸し切りゲストハウスでの雪国くらし体験ツアー、魚沼国際雪合戦――。雪を資産として活用する動きが広がりを見せている中、雪かきや除雪を体験してもらう企画も登場している。
あてま高原リゾートベルナティオ(十日町市)とHOMEHOME niigata(同)は来年2月から3月の土日に「豪雪地の生活を支える除雪雪国体験&親子でかまくら作りツアーを開催する。投雪車、圧雪車の乗車体験、スノーダンプ体験などを行う。参加費は1人5000円という。
http://www.belnatio.com/event/details.php?seq_id=599
小千谷市では、1月13日と2月2日に、「雪かきとおぢやの食体験コース」が開催される。商店街のアーケード上の雪を下におろして、流雪溝に流す作業を体験するほか、昼食を、小千谷談判のあとに河井継之助が昼食をとった割烹料亭「東忠」で昼食。その後は、昼食後は錦鯉の里などで過ごす。参加費は大人4000円。
北越急行では今年2月、「超低速スノータートル 冬バージョン」を催行。 豪雪で有名なほくほく線で除雪体験をした後に、まつだい芝峠温泉「雲海」で食事と入浴する企画を行っているが、今年も開催されるかもしれない。
https://www.hokuhoku.co.jp/press/20180111.pdf
一方、昨年の冬、新潟県の雪による被害者は全国で2番目に多い286人。うち死者は20名でその多くが除雪や雪下ろしの作業中に亡くなっており、除雪や雪下ろし危険と背中合わせといえる。そんななか、雪国の安全と豪雪時の除雪ボランティアを考え・実践する「越後雪かき道場」では、雪かき道一筋で精進してきた「師範」が、「指南書」を手に本物の雪かき道を伝授する講習会を行っている。
また、長岡市と十日町市は、ふるさと納税の返礼品に「住宅の雪下ろし代行サービス」を加えた。自身は市外で暮らすが、両市内の実家にいる高齢の親の雪かきの代行要望に対応したという。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15202/4550392