婦人服・衣料品他販売の上吉百貨店(新潟県南魚沼市)が破産開始決定

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社上吉百貨店(新潟県南魚沼市、設立1954年12月4日、資本金2,900万円、牛木金治社長)が16日、新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。申請代理人は小林彰弁護士(小林彰法律事務所、新潟県長岡市)、破産管財人には金子直樹弁護士(金子法律事務所、新潟県長岡市)が選任された。負債総額は、約4,600万円が見込まれる。

上吉百貨店は老舗の婦人服店で、地元の一般顧客を対象に事業を展開していた。2005年8月期には売上高約3,000万円を上げていたが、周辺の大型量販店や専門店に顧客流出がつづいていた上、個人消費低迷や人口減少なども重なり、近年の売上高は1,000万円以下に落ち込んでいた模様。また、かねてから採算が伴わず、赤字累積で借入金に依存した財務状態がつづき、資金繰りは逼迫していた。

新型コロナウイルス感染拡大以降は、外出機会の減少で衣料品需要が更に低下したと見られ、業況に好転なく、資金繰りも限界に達し、今回の事態となった。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは63件目となる。

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