新潟県糸魚川市で4日未明に発生した地すべりの被害状況(午後5時現在)
新潟県や新潟県糸魚川市は、4日未明に同市の西海 来海沢地区で発生した地すべりの被害状況を公表した。それによると、人的被害はなく、住家3棟(全壊3棟)、非住家3棟の被害が出ている(詳細は調査中)。
避難状況については、避難先となっていた西海地区公民館は閉鎖され、権現荘に15世帯25人が避難している(午後5時現在)。
また市野々(1世帯2人)と御前山(1世帯2人)が地滑りによる県道の寸断で往来不可となったが、4日午後3時37分に新潟県消防防災航空隊ヘリコプターにより救助済み。
停電状況のついては、市野々、御前山、来海沢で97口が停電している(なお東北電力の停電アプリによると午後6時40分に復旧している)。
断水状況については、来海沢の9世帯で断水している。
交通規制については、県道上町屋・釜沢・糸魚川線の栗倉橋で通行止めとなっている。
林地については、1箇所で幅100m、長さ1,000m(約10ha)の被害が出ている。詳細については調査中。
河川関連については、上流のダムアップはしていないが、埋塞土砂と流水が混じり合いながら、市道端の上流付近で河道から溢れ、下流の集落内に土砂が流出している。また市道橋上にも堆積した土砂および流出した家屋があり、通行不可能となっており、対岸(左岸側)への往来不能となっている。対策として発生源である斜面から集落への土砂流出を防ぐため、集落上流端(西川右岸側)に異形ブロックの設置を検討しており、現在、搬入路を整備中という。