地上と屋上をドローンでつなげる社会実験、新潟市中央区の本町8番町エリアで「8BAN EVENING MARKET」が開催
新潟市中央区の本町8番町周辺エリアの空きビルなどをリノベーションによるまちづくり活動を行う「本町8BANリノベーション」は26日、立体駐車場のタキザワガレージ東堀(新潟市中央区)およびその周辺にて、「8BAN EVENING MARKET」を開催した。イベントでは、ドローンによってフードを地上から屋上空間へ運搬する社会実験を実施したほか、マルシェ、テントサウナ、ライブパフォーマンスなどを行い、来場者を楽しませた。
「8BAN EVENING MARKET」は、タキザワガレージ東堀の屋上階を活用して2021年から開催しているイベント。今年4回目の開催となるこの日のイベントでは、初めてドローンを使って、地上から立体駐車場屋上へフードを届ける社会実験を行った。
ドローンの運航を担当したのは、ドローン物流事業を行うTOMPLA(トンプラ)株式会社(新潟市中央区)。カレー3つを積んだドローンは、地上の駐車場スペースから、高さ約30メートルの立体駐車場屋上を目指し離陸。屋上の着陸予定地点に着陸し、無事にカレーが届けられた。
今回のドローン社会実験は、新潟市古町地区魅力創造支援補助金の採択事業として実施したもので、地上と屋上空間をつなげることで、より多様な空間の利活用の可能性を探り、促進していく事を目的に行った。
このイベントを共催し、遊休不動産活用プロデュースを行う株式会社新潟家守舎(やもりしゃ)の小林紘大代表取締役は、「これまでは地上空間を活用した取り組みは、新潟駅前などで行われてきているが、屋上空間をドローンを使って活用する発想はなく、新たな視点ができるのではないか期待している」と話した。
「8BAN EVENING MARKET」では、立体駐車場でのマルシェに20店舗が出店したほか、屋上から町を見渡しながら楽しめるテントサウナやモルック体験、秋晴れの空のもと音楽を楽しむライブパフォーマンスなどが行われ、賑わいを見せていた。
このイベントについて、小林代表は、「僕たちはマーケットを通じて、いろいろな人のチャレンジを応援しる。本町8番エリアの価値を上げていき、チャンスの新しい気運があるエリアにしていくためのきっかけとしてやっている。既存の有名店に出店してもらうというよりは、まだお店を持っていないひとやこれからお店を持ちたい人を応援するようにして、テストマーケティングとして使えるようにしている」と話した。