新潟市民の台所「本町食品センター」が来年8月に閉店
一部の店舗では場所を移して営業
新潟市民の台所として知られる本町通アーケード(ぷらっと本町)の一角にある商業施設「本町食品センター」が来年8月で閉店する。同センターは1950(昭和25)年にリヤカーで行商していた24店で始めた。84年に改築し、現在は鮮魚や精肉店6店と総菜などのテナント7店の計13店舗が営業している。しかし、後継者不足などから閉店することに決めた。一部の店舗では場所を移して営業を続けるという。
本町通には、生鮮食品や青物を販売する店が軒を連ねており、鮮魚店が軒先で串刺しにした焼いている魚などは商店街の名物となっていた。また、バロンハヤカワ、イトーヨカ堂丸大新潟店など馴染みのある店も多い。しかし、中心市街地の衰退に加え、本町を通過するBRT(快速)の影響などで、客足の減少が指摘されていた。そうしたなか、本町直品センターに向かいにある「洋服のイムラ」が今年7月に撤退。さらにイトーヨカ堂の撤退がささやかれていたが、イトーヨカ堂はリニューアルし営業を続けてることが分かった。
ただ、イトーヨーカ堂は新潟県に隣接する県では長野にショッピングセンター方式の「アリオ上田店」「長野店」「南松本店」などがあるほか、群馬には「伊勢崎店」があるが、新潟店はそうした近隣の店舗と地理的に離れている。新潟店のみとなると物流や販売促進などで非効率になることは否めず、今後の営業継続も心配される。