新潟県佐渡市の「佐渡リゾート ホテル吾妻」で、ワーケーションや長期滞在利用を念頭にしたリニューアル工事が進行中
東証一部に上場するサンフロンティア不動産株式会社の100%子会社で、佐渡島で観光関連事業を展開するサンフロンティア佐渡株式会社(佐渡市)が、佐渡リゾート ホテル吾妻のリニューアルを進めている。
ホテル吾妻(現・佐渡リゾート ホテル吾妻(客室数54)は大正14年創業の老舗旅館で、佐渡北部の最も西側に位置し、「夕陽に一番近い宿」として親しまれてきたという。同社では2017年12月、そのホテル吾妻を譲り受け、総額約2億5,000万円を投じ、3回に分けて大規模改装を実施、昨年3月14日にリニューアルオープンした。また事業を譲り受けた後、今後増加が見込める長期滞在客を念頭に、ホテル名を「佐渡リゾート ホテル吾妻」に改称した。「プライベートビーチ、夕陽、露天風呂などがあり、通年を通じて、ゆっくりと過ごしていただけます」と前田秋晴専務取締役は話す。
現在、進めているリニューアルは、それに続くリニューアルとなる。具体的には約3,000万円をかけて海岸の見える部屋を中心に洗面台やロケーションをより良くする改装を進める。
また、ワーケーションでの利用を念頭に、Wi-Fi設備を強化するほか、期待の多い愛犬と泊まれる部屋を設ける。「犬と泊まれる部屋については既に利用可能で、全体の工事が完了するのは今年3月になる予定」(前田専務取締役)という。
一方、ホテル吾妻の売上高はコロナ禍の影響で、昨年4月から8月まで対前年比割れ(特に4〜6月は大幅減)が続いたが、Go Toトラベルキャンペーンがスタートした9月以降は、対前年を上回っている。こうした中、今回のリニューアルで売上高アップに弾みをつけたい考えだ。