「手当てすべきものを早急に検討していく」新潟県の花角英世知事が定例会見、12月の補正予算について言及
新潟県の花角英世知事は30日、新潟県庁で定例会見を開き、12月補正予算の概要について言及した。補正予算総額は82億3,700万円(うち一般財源24億8,500万円)で、補正後の今年度予算額は1兆4,287億3,100万円となる。
原油価格・物価高騰対策として、影響を受ける生活に窮する人への支援として3億2,900万円、農林水産業における物価高騰対策支援として2億6,200万円を計上するなど、新たに26億円余りを計上。
令和4年8月に発生した大雨災害への対応として、河川、土砂災害対策など災害の発生、拡大を防止するために必要な予算額を増額するとして、20億2,000万円を計上。加えて、被災者の生活再建を支援するため、生活支援相談員を設置し、村上市および関川村と連携して被災者見守り・相談支援などを実施するとして、500万円を計上する。
新型コロナウイルス感染症対策として、オミクロン株に対応したワクチンの接種などが開始されたことを踏まえ、ワクチン接種に係る経費を増額するとして、14億5,800万円を新たに計上。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ観光需要の回復のため、予算を増額するとして、4億9,800万円が新たに計上する。
人事委員会勧告への対応として、職員の給与費について、給与改定に伴う所要額16億1,900万円を計上する。
補正予算の財源は、臨時交付金、地方創生臨時交付金を中心に一部一般財源が使われている。
花角知事は物価の高騰について、「非常に厳しい環境に置かれ人には、自治体として最大限にやっていかなければいけないと思っている。事業者についても、様々な状況があると思う。手当てすべきものを早急に検討していく」と話した。