貴女はどんなリーダーシップスタイル!? 長岡市で女性向けのエンパワーメントセミナー開催

笑顔が素敵な相馬美保子さん。セミナー中も何度も受講生に笑顔で語りかけていた

女性が職業生活において、その希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍できる環境を整備するため、2015年から女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)が施行されている。新潟県長岡市でも、女性が働きやすい職場環境や起業しやすい制度づくりなどの整備に力を入れている。

11月29日、アオーレ長岡(新潟県長岡市)では、市内で働く女性を対象としたエンパワーメントセミナーが開催された。同セミナーは、長岡市主催の元、株式会社エム・エスオフィス(長岡市、笠原廣代表取締役)が企画から運営まで行っているもので、2018年から毎年開催され、今年で5年目となる。同社行政事業推進部の下村真琴さんによれば、毎年のアンケートでもかなり評判が良いセミナーとのことである。

今年のテーマは、『私らしく働きながら、なりたい自分に近づくポイントとは』である。10月25日、11月29日との2日間に渡って開催された。2回目となる11月29日のセミナーでは、「私らしいリーダーシップ・メンバーシップスタイルを見つけよう!~わたしに発揮できる力、たくさんあった!~」というタイトルで、これから社会の予測が難しくなる時代において、働く女性に求められる要素や必要なスキルやリーダーシップやメンバーシップスタイルについて学んだ。受講生は、長岡市内の企業で働く22名の女性である。

前半は、講義形式で、様々なリーダーシップスタイルやメンバーシップの在り方について学んだ。後半のワークショップでは、個人ワークとグループワークを通じて、「共感力が人一倍高い」「発想やアイディア、意見が個性的といわれる」など、自分やグループ内の他のメンバーの特性について探求し、現状を理解した。その上で、現在、自分が置かれている課題や不安、悩みなどの解決をするためには、どのような特性が必要かを考え、問題解決に向けて必要な特性を身につけ、問題の解決に向けて具体的な行動をとることの大切さを学んだ。

講師を務めた同社キャリアコンサルタントの相馬美保子さんは、“リーダーシップ”というと、少し強いイメージを与えてしまうかもしれないが、大切なことはリーダーシップを発揮することによって仕事がやりやすくなることであるとし、(ワークショップで書き出した課題に関しても、)まずはどれか一つ決めて、その解決に向けて具体的に動き出して欲しいと、受講生に呼びかけた。

セミナーに参加した20代後半女性は、「他の会社の人と話して交流するのはこれが初めて」とし、「(自分以外にも)皆さん、結婚・出産など女性特有の悩みをもっているということに気がついた」という。また、30代女性は、「仕事への取り組み方など改めさせることができた。とても参考になった」と率直な感想を述べた。

相馬さんによれば、「セミナーに参加する方は、年齢を問わず、自己肯定感が低く、自分に自信を持っていない方が多い。日頃から自己肯定感を高く持って欲しいと思う」と、日々セミナー講師として受講生に向き合いながら感じている想いを聞かせてくれた。

セミナーの内容自体は男性にとっても役にたつもの視点も多く、性別の垣根を越えた有益な情報が多い、密度の濃い2時間のように感じた。

さて、これからの長岡市は、ますます女性が輝ける地域になっていくのだろうか。長岡市の取り組みと、地域に住む女性達の今後の活躍に大いに期待する。

自分が持っている特性の項目が書かれたカードを選ぶ。複数の人が選んだ項目はテーブルの中央へ。最終的に持っていない特性の項目が残る

セミナーでは、繰り返し「生きる力」という言葉を用いていた相馬さん

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