起業家らによるビジネスプランコンテストや豪華ゲスト人によるパネルディスカッション「新潟ベンチャーサミット2022」が開催
新潟ベンチャー協会(以下 NVA)とエスイノベーション株式会社(新潟市中央区)、新潟県は30日、ホテルイタリア軒(新潟市中央区)で、起業家や企業に関心のある人、その支援者を対象とした「新潟ベンチャーサミット2022」(以下 NVS)を開催した。
NVSでは、7月に開催された「NVAピッチ」予選通過者が登壇し、「NVAピッチ」本選が開催され、「最優秀者」が審査される。並びに、7月に「NVAピッチ」予選と合同で開催された「NEXT J-startup NIIGATA」の一次審査を通過した参加者の最終プレゼンも実施された。
「NVAピッチ」とは、NVAが主催する事業プレゼンイベント。起業家や社会人、学生などを対象に、ビジネスプランを募集し、ビジネスプランの優秀者を決定するイベントだ。
冒頭、NVAの代表理事であるフラー株式会社(新潟市中央区)の渋谷修太代表取締役会長が、「今日を機会に色々な人と繋がってもらって、ますます新潟のベンチャーの風土が盛り上がってほしいと思う。豪華なゲストに集まってもらったので、普段聞けないような話を聞けると思うので、楽しんで盛り上がっていければと思う」と挨拶した。
その後、「NVAピッチ」の審査員として参加した株式会社スノーピーク(新潟県三条市)の山井太代表取締役会長兼社長執行役員、株式会社ハードオフコーポレーション(新潟県新発田市)の山本太郎代表取締役社長などの豪華ゲストが登壇し、パネルディスカッションを行った。
山井会長と山本社長に加え、エスイノベーションの星野善宣代表取締役社長が登壇したパネルディスカッションでは、「新潟発グローバル企業が成長するには」をテーマにトークセッションが行われた。
アメリカ、イギリス、韓国、台湾、中国に拠点を持つスノーピークの山井会長は、会社のグローバル化について、「スノーピークをグローバル化する中で1番意識してきたことは、日本のユーザーさんと海外のユーザーさんに対して、スノーピークの関係が国によって違わないように、公平にするということを意識してやってきた」と話した。
続けて、「今でいうと、日本で使われているアプリと同じものを世界でも使えるようにして、将来的にそのプラットフォームにグローバルなユーザーさんのコミュニティができるように取り組んでいる」と語った。
一方、海外に13店舗を展開しているハードオフコーポレーションの山本社長は、「日本でしっかり勝ってから(海外には)行った方がいいと思う。例えば、日本に2店舗しかないが、台湾では40店舗を展開しているというところがある。これはかなり稀なことだと思うし、まず日本で強みを持たないうちにグローバルに行くのは、それはそれで危険だと思う」と語った。
スタートアップに向けて奮闘する人に向けて、山井会長は、「僕は創業者ではないので、スタートアップで創業する皆さんは本当にすごいと思う。皆さんがいかに頑張るかで日本の未来は変わると思うので、ぜひグローバル化も含めて、頑張ってほしい。僕が協力できることがあれば協力する」と話した。
山本社長は、「最近は情報量が凄くて、海外の情報も簡単に仕入れられる。なので、実際に行ってないのに行った気になっている場合が傾向的にあると思う。だから、まず行きましょう。肌で感じることを大事にした方がいいと思う」と語った。
NVAの代表理事である渋谷会長をはじめとした、豪華ゲストによる厳正な審査の結果、選出された「NVAピッチ」の最優秀者には、介護現場などでの口腔ケア問題を解消するために提案した「全自動口腔クリーナー」をプレゼンした、新潟大学歯学部に所属する大塩優太氏が受賞した。