乙まんじゅうや(新潟県胎内市)が新ブランドスタート〜おってぎさんでぇ【村上新聞】
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パッケージデザインには、よく見ないと気づかない細かい遊び心も
創業217年目の新ブランド
村上ゆかりの重要文化財・三重塔などを有する県内屈指の名刹・乙宝寺前で営む創業200余年の老舗「乙まんじゅうや」が1日、新ブランド“JYUKICHI”を立ち上げ、村上市小国町の老舗茶舗「九重園」の抹茶などを使用した新感覚和風サンデー「おってぎさんでぇ」を発売した。
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おってぎさんでぇ(手前)と、糀ぷりんがリニューアルしたおってぎぷりん310円
“深掘りしてみる”ことの楽しさを
新型コロナ禍により、あらゆることが変化する中、同店では「食を通じてお客様に楽しみや有意義な時間を提供するため、乙饅頭の発酵や歴史を深掘りするような仕掛けをつくりたい」と勘案。兄である11代目・久世俊介さん(32)とともに家業に勤しむ圭介さん(27)が新ブランド第1弾を担当した。
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新ブランド「JYUKICHI」第1弾商品の企画を担当した圭介さん
乙の空気の中「ほっと一息」
おってぎ(お疲れさま)さんでぇは、餡や糀といった同店に伝わる要素を生かしたものと、九重園の抹茶を加えたものの2種。トッピングの求肥と一緒に全部の層をすくい取ってほお張ると、各層の食感と薫りが混ざりつつも一つひとつをより鮮やかに楽しめる仕上がり。小さな子どもからお年寄りまで、名刹参拝後の“ほっと一息”にぴったりの一品だ。
ブランドロゴは三重塔をモチーフに、初代・萬屋重吉が引いたスタートラインを最下段に、217年の歴史を山型に、そして最上段には積み上げてきた歴史に、もうプラス「一」お客様に楽しんでもらおうという思いを込めた。
圭介さんは「今まで乙にお越しになったことのない方にも足を運んでいただき、乙を楽しみながら饅頭とともに召し上がっていただければ」と笑顔で話していた。おってぎさんでぇは350円。営業時間は午前8時から午後6時。問い合わせは、TEL0254(46)2008まで。
乙まんじゅうや
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伝統の乙饅頭、注文が入ってから揚げる「揚げまんじゅう」とともに発売と同時に売り切れも続出している新ブランド商品