朱鷺メッセ(新潟市中央区)で「にいがた2kmの魅力発信」をテーマに「Rethink Creator PROJECT新潟セミナー」を開催
株式会社クリエイターズマッチ(東京都)は1日、朱鷺メッセ(新潟市中央区)で、「にいがた2kmの魅力発信」をテーマに「Rethink Creator PROJECT新潟セミナー」を開催した。
このイベントは、日本たばこ産業株式会社(東京都)が取り組む地域社会への貢献活動「Rethink PROJECT(リシンク・プロジェクト)」の協賛で実施された。なお、新潟市での開催は2019年に続き2回目の開催となる。
『Rethink Creator PROJECT』とは、株式会社クリエイターズマッチが提供するカリキュラムを通じ、「視点を変えて考え(Rethink) – 考えを形にし(Creative)- 伝えることができる人財(Rethink Creator)を生み出していく」プロジェクトとなっている。
「にいがた2km の魅力発信」を題材とし、「にいがた2km」と市内8区の連携強化を目的として立ち上げられた“にいがた2km×8区 連携促進プロジェクトチームの広報活動に係るメンバーをはじめ、新潟市役所・区役所の職員が参加した。
講師は新潟県での居住経験があるフリーランスデザイナーの下田裕美さんと新潟県上越市出身で株式会社アミッツ所属のデザイナー大竹美和子さんが登壇した。前半は座学、後半はワークショップが行われた。
新潟の郷土料理である「のっぺ」や新潟が誇る洋ナシ「ル・レクチェ」などの新潟県の特産物を例に挙げ、「FILTER(属性を見る)」「INSIGHT(内側を見る)」「CAPTA(印象を見る)」の3つに分けて説明し、情報発信をする上での考え方などが語られた。
「CAPTA(印象を見る)」の項では、情報には正確でかたい「データ情報」と自由で柔らかい「カプタ情報」の2種類に分けられると説明。講義では、ワインを例に「データ情報」と「カプタ情報」についての違いを説明した。
「データ情報」は赤や白などのワインの色などの確定した情報。一方で、「カプタ情報」はワインの味などの個人によって解釈が分かれやすい感覚的な情報を指す言葉だという。
講師の下田さんは、この「カプタ情報」を使って、キャッチフレーズを考えるとイメージが伝わりやすいと話した。
ワークショップでは、「にいがた2km」をテーマに地元の魅力を伝えるポスターのキャッチコピーを参加者が作るという趣旨で進められた。
新潟の情景として、お題に出されたのは「信濃川の広がり」と「雪舞う萬代橋」という2枚の写真をテーマに、「伝えたい相手を想像する」「写真から情報を読み取る」「具体的なキャッチコピーを考える」という3ステップで考えた。まずは参加者1人で考えた後、3人から4人のグループになり、参加者同士で話し合いを行った。
グループ同士の活発な話し合いの末に出来上がったキャッチコピーを、講師陣がお題の写真に加え、ポスターが完成したところでワークショップは終わった。
講師を務めたフリーランスデザイナーの下田さんはセミナーについて、「(参加者した)皆さんからすごく故郷愛というものを感じた。作ったコピーを相手に伝えたいという気持ちが強く、それが響いていて良いキャッチコピーができたと思う」と話した。
同じく、講師を務めた大竹さんは、「ワークショップでは、短時間で本当に良いコピーができると思っていなかったので、(ポスターを)作る側としても作り甲斐があった。素敵な言葉を選んでいて感動した」と語った。