冬の長岡を彩るユニオンツール(株)のクリスマス・イルミネーション 今年も色鮮やかに

年ごとにデザインを変えているクリスマス・イルミネーション

ユニオンツール株式会社長岡工場(新潟県長岡市)の前庭に設置されたクリスマス・イルミネーションが、赤、青、緑、白、黄色などの鮮やかな色で、今年も点灯している。

12月1日には、同社敷地内で点灯セレモニーも行われ、ゆにおんの杜・南陽保育園(新潟県長岡市)りす組に通う9名の園児らによって、点灯スイッチが押されると、イルミネーションのLEDライトが一斉に点灯し、会場では「わあ~」という歓声と拍手が響き渡った。

同社が工場敷地内にイルミネーションを設置し始めたのは28年前からである。12月の日暮れが早くて寒い長岡の冬、イルミネーションを見ることによって帰宅する社員たちに少しでも明るい気持ちになってほしいと、当時代表取締役社長だった片山貴雄さんによって発案されたアイディアである。その後は、次第に地元の人たちにも知られるようになり、今ではすっかり、長岡地域の隠れたイルミネーションスポットとなっている。

毎年、イルミネーションの技術を支えてきたのは、3~7名ほどの同社電気課から編成される製作チームの社員たちである。普段は、工場のインフラ整備、保守管理などを行っているが、毎年12月が近づくと、土日返上で設置の準備を進めている。「一番大変なところは、高いところの飾り付け」だと、同チームリーダーの池田辰巳さん(25歳)は語る。クレーン車などをレンタルし、限られた時間の中で作業を行う様子は、まさに時間との戦いである。そんな池田さんも「保育園の子どもたちが喜んでくれるときにやりがいを感じる」という。

大平博社長(65歳)によれば、2年前と現在のイルミネーションを比較すると、LEDの数も増え、デザインの要素もプラスアルファされて、明るく賑やかになっている。「長岡の12月は、暗くて寒い季節ですが、イルミネーションを見て心をあたためてほしい。特に是非お子さんに見せて喜ばせてあげてほしい」とコメントした。

池田さんによると、今年の見どころは、大きなハートのモニュメントを配置した点と、正面とアーチの周りにある昨年より数を増やした魚や動物たちだという。ハートのモニュメントに関しては、同社長岡工場長の川上巌さん(66歳)も「良いアイディア」と絶賛している。年を重ねるにつれてレベルアップしていく同社のイルミネーションの姿は、今年も長岡の冬を彩る風物詩の一つとなりそうだ。

イルミネーションの点灯は、1日から25日までの16時30分から22時まで。クリスマスイヴの24日とクリスマスの25日はオールナイトで点灯される予定である。

毎年イルミネーションで地域の人たちを楽しませるユニオンツール長岡工場

点灯スイッチを押すタイミングを今か今かと待つ「りす組」の園児たち

「是非お子さんを楽しませてください」と語る大平博社長

「入社するまでイルミネーションのことは全く知らなかった」という池田辰巳さん。今ではリーダーとしてチームのメンバーを牽引している

(文・撮影 湯本泰隆)

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