新潟県三条市、下田地域出身のお笑い芸人・関田将人さんをふるさとPR大使「見習い」に任命

新潟県三条市は2日、同市出身でお笑い芸人の関田将人さんをふるさとPR大使見習いに任命した。任期は1期2年間で、市の魅力発信のほか、同日からリニューアルした市公式LINEアカウントの登録者増を目指したPR活動を行う。

関田さんは三条市下田地域出身の37歳。現在「よしもと新潟県住みます芸人」として県内を中心にテレビレポーターやラジオパーソナリティとして活躍している。県内での知名度や多くのメディアへ出演している発信力を武器に、三条市のPR大使としても力を発揮していくことが期待される。

また、三条市の滝沢亮市長とは小・中学校の同級生で、「関田くん」「亮くん」と呼び合う間柄でもある。2日の委嘱式でも、滝沢市長の小ボケに関田さんがツッコむ仲の良さを発揮し、漫才のような空気で式は行われた。

関田さんへPR大使見習いのたすきを贈りながら滝沢市長は「先日、関田くんを含め中学校時代の友人たちと新潟市内の飲食店に行ったが、その際、店舗の従業員に『関田さんですよね』と声をかけられたのを見て、『(関田さんの)色々な活動が県内の人に本当に伝わっているんだな』と実感した。(PR活動で)活躍してもらいたい」と友人ならではのエピソードを交えて期待を寄せた。

首から下げる市公式LINEアカウントPRパネルを身につけた関田さん、背中側にはQRコードが印刷されている

一方で、今回の役職には「見習い」とある。関田さんはこの「見習い」の文字を最初に見た時には困惑もあったものの「(むしろ)ありがたいと思っている。18歳で下田を出て東京へ行き、今新潟市に住んでいる。正直、三条市が今どんな状況で、どんな素晴らしいものや美味しいもの、素敵な景色があるか、三条市民より詳しくなく、学んでいく立場にある。ぜひ皆さんから素晴らしいものを教えていただきたい。そしてそれを発信していきたい」という。

魅力発信と同時に、三条市公式LINEの周知にも貢献していく。2日からリニューアル版が利用可能となった市公式LINEでは、避難情報、地震、気象情報などの緊急情報を発信するほか、地区のごみ収集日のお知らせ、子育て情報や防犯情報などを選択して受信できるようになった。

滝沢市長は「三条市の公式LINEの登録者が現在約4,000人。隣の燕市の約1万人と比べて遅れをとっているが、それは市民へ迅速な情報が伝えられていないということ」だと話す。そして、関田さんの広報活動で周知し、登録者3万人を突破したら役職にある「見習い」を取り、改めて「PR大使」に任命するという。

関田さんは任期中に芸歴20年の節目を迎えることから「3万人を達成できたら、市体育文化会館で記念のお笑いライブを開催してほしい」と直訴したが、市長に「会場使用料とチケット販売をしてくれれば、いつでも貸しますから」とにべもなくあしらわれていた

 

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