「小手先だけで乗り切るようなことをやってはいけない」れいわ新選組の山本太郎代表が新潟入りし、新潟市中央区で街頭演説
れいわ新選組の山本太郎代表は3日、新潟入りし、新潟市中央区万代で約2時間の街頭演説を行った。「れいわ新選組 政治的のど自慢大会 冬 新潟県・新潟!」と題し、集まった聴衆からの質問に山本代表が即興で答えていくという形式で演説会は進められた。
冒頭、新潟入りした理由を聞かれた山本代表は、「今回、新潟に来た目的は特に何かしらのためというわけではない。もちろん、新潟というのは日本の中でも非常に重要な都市だ。そこの皆さんと意見交換をして、自分たちなりに課題を持ち帰ることが必要だと思っている」と話した。
来春の統一地方選挙のことを問われると、「もともと掲げていた目標は100人くらい(候補者を)立てたいと思っていた。現在の見立てでは、100人には届きそうにない。少なくとも60人は超えると思う。(統一地方選挙は)来年の春なので、その間に増えていく可能性はある」と答えた。
続けて、「何を訴えていくかということだが、当然、国でやる仕事と地方自治体でやる仕事は違う。1番違うものは、財源だ。国は日銀と強調しながら金銭を作れるが、地方自治体は、それぞれの財布でやりくりしなければいけない。地域によって抱える問題は違う。だから、地域の人々が一緒になって、地域課題を挙げて、政策として訴えていこうと思う」と語った。
山本代表が語っていく中で、地域の賃金のことについて触れると、「例えばだが、東京の中心で生きようが、島根で生きようが、新潟で生きようが、北海道で生きようが、賃金が全国一律ならば、わざわざ高い家賃を払って東京に住もうという人間がどれくらいいるだろうか。そういう状態にしていく」と持論を語った。
新潟の擁立候補予定について問われると、「応募が殺到していると言いたいが、残念ながら、新潟はまだ薄い。なかなか、政治に参加するというイメージが繋がっていないのかもしれない。なので、これから掘り起こしていこうと思う」と話した。
原発問題についての問いについては、「新潟は原発立地県だ。原発立地自治体である柏崎。(その地域の人にとっては)生活そのものだ。産業が失われれば、当然仕事が失われるだろう。まず、そこを解決しなければいけない。そこに関しては、まず国が責任を負わなければいけない。どうしてかというと、国策で原発を進めてきたからだ。リスクを負ってくれた地方自治体の人にはしっかりと恩を返さなければいけないと思う」と話した。
続けて、「原発をやめるのは大前提だ。原発は日本でやめなければいけない。理由は、簡単で、あまりに地震が多いからだ。それだけではない、原発を管理する人たちに管理能力もない。そのような人たちにセンシティブなものをいじらせてはいけない」と訴えた。
聴衆から国防についての質問が飛ぶと、「国防を強化していく方がいいかと問われたら、もちろんそういう側面はあると思う。例えば領空侵犯であったり、様々なものが増えていけば当然対処していく必要があると思う。でも、様々なものを強化していくだけでは十分ではない。その元凶となっている部分を解消するのかというと、外交でしか解決できない」と答えた。
山本代表は最後に現政権に対して、「今をこのまま見過ごすような小手先だけで乗り切るようなことをやってはいけない。一時は何とかなるけれど、ばたばた倒れていく。絶対そんなことさせてはいけない。この国に生きている人がこの国の宝だ。宝は守らなければいけない」と主張した。